コグニティブコンピューティング市場規模､2025年に493億ドル超

April, 4, 2018, London--Grand View Research, Incのレポートによると､コグニティブコンピューティング世界市場規模は､2025年に493億6000万ドルに達する見込である｡ヨーロッパと北米で､コグニティブコンピューティング技術の需要が増えているため､市場が拡大するとみられている｡技術の利用が伸びることにより､企業は､ビジネスプロセスに先進的なデータ解析を導入し､戦略構想に関わるリスクを計算することができる｡
　ほとんどの主要プレイヤーは､R&D投資に焦点をあて､先進的コグニティブソリューションを採用する傾向にある｡さらに､企業は､自社に有利になるように技術を活用するためにM&Aに没頭すると見られている｡
　人工知能(AI)やIoTなどの特徴を組み込むことは、ソフトウエア､ハードウエア､コンシューマーの自動統合を可能にし､産業の成長展望を活性化させる｡これらの特徴は結果的に､市場のダイナミクスに影響を与え､成長の勢いを加速し､最適レベルに押し上げる｡
　コンシューマーが深いデータ解析を選好するするようになっており､これは市場で観察される好ましい傾向である｡安全でセキュアなデータストレージのためのクラウドコンピューティングプラットフォームやオンプレミスハードウエア装置の継続的な発展は､さまざまな産業分野でコグニティブソリューションの採用を促進する助けになる｡
　コグニティブコンピューティングソリューションは解析を行う潜在力があり､さまざまな業界で日々生まれる膨大なデータを背景にして､ビジネスの決断をサポートする｡また､利用パタンを調査することで異常挙動を特定し､サイバーアタックを阻止することができる｡

調査の要点
･自然言語処理技術セグメントが､その産業で優位を占めており､パタン認識要求が急増しているため､総容量の40%以上となる｡
･クラウドシステムが勢いづくとみられている｡これは、ビジネス要件にしたがってセキュアな統合データストレージソリューションを容易にするからである｡
･APAC地域が､最速成長市場と予測されている｡中国､インドなど､新興国で中小企業が増えているためである｡
･この市場の有名プレイヤーは､Google, IBM, Microsoft Corporation, Oracle Corporation, SAP, Statistical Analysis System (SAS), および Saffron Technology｡
･R&D活動とAI採用の重視が強まっている｡