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AMOLEDディスプレイ製造能力、韓国では減速、中国では加速

March, 16, 2018, London--IHS Markitによると、前例のない2年にわたる能力拡大後、韓国のフラットパネルディスプレイ(FPD)メーカーは、2018年、モバイルアプリケーション向けの新しいAMOLEDパネル工場建設を原則的に停止する。同時に、中国のライバルは、引き続き可能な限り早急に新工場の建設を進める。
 2017年第3四半期以来、韓国FPDメーカーは、AMOLED拡大戦略のペースの見直しを行った。2018年1月末までに、需要が期待に達せず、工場の稼働率が低下しているので、全ての主要な能力拡大計画を遅らせた。これには、すでに設置済みの装置の増産延期も含まれる。
 市場が成熟するにつれて、スマートフォン販売が以前の期待ほどの率で増え続けないとの懸念が蓄積している。さらに、より広範なモデルでハイエンドフレキシブルAMOLEDパネルの採用が高価格による制約を受けている。価格はまだ、同等仕様のLCDの約2倍である。
 「過去2年でモバイルアプリケーション向けのAMOLED製造能力が倍増となったので、その後、韓国における工場投資の減速は驚くに当たらない」とIHS Markitのシニアディレクター、Charles Annisはコメントしている。「それでも、すべての新規投資と多数の量産計画凍結は、継続的な能力増強が市場の吸収能力を上回るという認識を示唆している」。
 韓国における市場への懸念と投資計画の変更にもかかわらず、中国FPDメーカーは、少なくとも今のところ、新規AMOLED工場計画を積極的に推し進めている。IHS Markitの「AMOLEDとLCD需給&装置トラツカー」によると、増強された中国のAMOLED製造能力は、2016年の年間228,000平方メートルから、CAGR 145%成長で、2020年には830万平方メートルに達する見込みである。
 中国メーカーは、スマートフォンやフレキシブルAMOLED市場の課題の影響を受けない、またほとんどの場合、中国メーカーは、まだプレミアムフレキシブルAMOLEDパネル量産能力の実績がない。とにかく、地域政府からの強力な金融支援によりほとんどのプロジェクトは、まだ計画通り進行しており、融資の締め付けが始まるまでは継続しそうである。
 韓国のパネルメーカーは、AMOLEDディスプレイ市場の成長速度を注視しており、慎重に能力増強計画を調整している。中国メーカーは、柔軟性に乏しく、戦略を変更するつもりがない。これは、国のさまざまな地域の地方政府との契約によるものである。
 「パネル価格の低下により、AMOLEDはLCDに対して性能やフォームファクタの優位性で競争できるようになるが、新しいアプリケーション、特に折りたたみ式ディスプレイは、平均的なパネルサイズを広げると見られている。これらのいずれのトレンドも、将来の需要を大きく後押しする可能性がある。とはいえ、短期的には、高コストと技術障壁のために、目標は捕まえづらい」とAnnisは指摘している。

(詳細は、www.ihsmarkit.com)