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指向性エネルギーと軍用レーザ市場、2022年に123憶ドル

October, 17, 2017, Wellesley--BCCリサーチによると、世界的防衛支出増加が、2022年までの世界の指向性エネルギーと軍用レーザ市場を牽引する。世界的に、このレーザ市場分野は、CAGR 10.7%成長で、2022年には123憶ドルに達する見込みである。
 レーザはさまざまな業界で使用されている。防衛、核融合、工業、研究、医療分野など。軍用レーザは、フォトン光出力とコヒレンスを特徴としている。レーザは、材料加工や自動車アセンブリでも使用されており、また多くの新しいプロセス開発でますます重要な役割を果たしている。これに含まれるのは、弾薬誘導や標的マーキング、ミサイル防衛システム、レーザ電光表示、通信および手術や診断機能。
 次の5年の成長は堅調であると予想されている。陸、空、海で作戦活動する武装軍により需要が増える、また当局が群衆をコントロールする武器を探していること、テロリストと対決するためなど。防衛アプリケーションレーザ市場は、2022年まで年率11.5%で成長し、市場規模は48憶ドルに達すると「指向性エネルギーと軍用レーザ:世界市場」はレポートしている。
 レーザの医療利用は、2022年までに2ケタ成長で、市場は23憶ドルに達する見込みである。

調査結果のハイライト
・アフリカや南米の発展途上国が、指向性エネルギーや軍用レーザの膨大な未開拓の潜在市場。
・米国、UK、フィンランド、インド、韓国およびロシアにおける大規模な国土安全保障近代化がレーザ市場成長を後押ししており、今後数年は大きな市場機会となる見込みである。これらの市場の多くは、化学レーザに注力している。
・アジアパシフィック(APAC)地域は、世界の指向性エネルギーおよび軍用レーザ市場で最大シェアを占めると推定されている。そこでの成長は特に、ガスレーザで強力であり、市場は、2022年まで年率9.3%で拡大する見込みである。

 「他の工具産業と異なり、工業レーザ周辺の産業はまだ進化、発展途上にある」とBCCリサーチのKevin Fitzgeraldは指摘している。「レーザ需要は伸びると見られている。この市場セグメントでは、さらなる高出力と生産効率向上がますます求められているからである」。
 ヘルスケア分野は、レーザ利用では大きな未開拓の成長機会がある。健康意識の高まり、侵襲性の少ない手術に対する要求増、3Dイメージングの成長のためである。現在、医療産業でレーザの置き換えは存在しない。成長機会は、北米とAPAC地域で特に堅調であるようだ。
(詳細は、www.bccresearch.com)