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グローバルUV LED市場、2015-2020年にCAGR 34%成長

June, 20, 2017, Taipei--トレンドフォースの調査部門、LEDinsideの「2017 UV LED vs. UV LEDモジュール市場レポート」によると、世界のUV LED市場は、2017年の2億8800万ドルから、2015-2020の期間にCAGR 34%成長し、2020年の市場規模は5億2600万ドルに拡大する見込みである。
 不可視のLED用途は範囲が拡大し、LED産業全体に新たな商機を作り出している。同時に、ますます多くのUV LED製品が硬化、印刷、露光および他の主要アプリケーションで利用されるようになっている。UV LED需要は増え続けると見られている。世界中のほとんどの国が省エネ政策を支援し、水銀に対する水俣条約を承認しているからである。
 リサーチマネージャー、Joanne Wu氏は、「2016年、UV LEDサプライヤーの最大の収益源は、UV-A LED販売だった」と指摘する。「UV-A LEDは主に硬化に用いられるので、UV LEDサプライヤーの中にはビジネスの収益性をさらに高めるために硬化モジュール市場に参入したところもある」。
 韓国、日本のLED会社が、2016年の販売額では優勢なUV LEDパッケージサプライヤーだった。ランキングでは、上位5社は順に、Nichia, Nitride Semiconductors, Seoul Viosys, LG Innotek 、USHIO/Epitex.である。今年は、韓国LED会社が新シリーズのUV-C LED製品を発売しようとしている。UV-C LEDは、技術的に製造が難しく、韓国のサプライヤーの収益に大きく貢献すると見られている。したがって、今年の販売額ランキングに変化が予想される。
 台湾のLED会社も競争が激しい青色LED市場から脱して、成長潜在力が高いUV LED市場に参入したがっている。例えば、Lextarは、硬化と印刷アプリケーション向けにUV LEDを発売した。同社は、製品開発を加速し、今年は顧客基盤を拡大すると見られている。同様に、LEDチップメーカーHigh Power Lighting (HPL)とパッケージサプライヤーEpiledsは、ブランドUV-C LED製品を販売する合弁会社Bioraytronを設立した。同社は、今年下半期には新しいUV-C LED製品を発売する予定。HPLは、2017年の年間販売額の30%がUV LEDになると見ている。
 アプリケーション毎の需要を見ると、UV-A LED需要の最大セグメントは硬化である。他の主要アプリケーションには、印刷と露光が含まれる。UV印刷システムは、照射レベルが高いLEDモジュールを必要としているが、UV露光装置は、高レベルにコリメートされた光を出力するLEDモジュールを必要としている。加えて、UV LEDは、最近市場に登場した特別な硬化アプリケーションにも導入されつつある。
 UV LEDに関しては、最近の製造技術の進歩により、導入されるアプリケーションの範囲が拡大している。LEDinsideは、LED会社は今年新しいUV-C製品を出すと見ている。家電機器、エアコンディショナ、また浄水器向けのソリューションが最初に市場に登場し、立ち上がると考えられる。流水殺菌用のUV-C LED製品が、今後適切な時期に市場に出てくると考えられる。
(詳細は、www.ledinside.com)