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世界のサファイア基板市場、CAGR 4.1%成長

February, 28, 2017, Guildford--トランスペアレントマーケットリサーチ(TMR)の調査によると、サファイア基板世界市場は非常に細分化されており、競争が激しい。この先数年、これらのプレイヤ間の競争は変わらないと予測されている。
 世界のサファイア基板市場は、2015年に4億ドル。20106-2024年にCAGR 4.10%で成長し、予測期間末には市場は6億ドルに達する見込みである。数量は、同期間に推定4033万3200ユニットに達する見込み。基板は、LEDセグメントからの需要が強く、LED照明やスクリーンの利用増により、今後も現在の状況は続くと見られている。
 地域分析では、APACが売上シェア60%超でリーディングマーケット、次の数年は現在の状態のままであると予測されている。数量的にも、予測期間を通じてこの地域の主導的状態は続くと見られている。
 原材料が容易に入手でき装置サプライヤも利用しやすいことから、この地域の多数のLEDメーカーや半導体製造工場の存在は、非常に安価な労働コストと相俟って、予測期間でサファイア基板のAPAC市場の成長を大きく後押しすると見られている。北米のサファイア基板市場は、2015年にNo.2であったが、RFICsやレーザダイオードで高品質サファイア基板のアプリケーションが増加することから、今後着実に成長すると予測されている。
 「サファイア基板の世界市場は、シリコン・オン・サファイア(SoS)技術の出現から大きな刺激を得ている」と調査レポートは指摘している。サファイアの優れた絶縁特性が、SoS技術アプリケーション採用を保証してきた。さらに、様々な領域でLED需要の激増していることもこの市場の大きな成長要因となっている。
 一方、サファイアインゴットの供給過剰が世界のサファイア基板市場の成長を制約してきた。サファイアは膨大な可能性があると見なされ、多くの企業が危険を冒したため、需要に対してサファイア基板の供給過剰となった。加えて、GaN-on-SiベースのLED市場が、近々この市場の成長を阻害すると調査レポートは予測している。