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マシンビジョンシステム世界市場、2022年に187億ドル

February, 22, 2017, Portland--アライドマーケットリサーチ(Allied Market Research)が発表した「マシンビジョンシステム市場」レポートによると、世界市場は、2015年に106億ドルだったが、2016-2022年の予測期間にCAGR 8.7%で成長し、2022年には187億ドルに達する見込みである。2015年は、産業セグメントが全市場で最高シェアを占めた。
 マシンビジョンシステムは、急速に進化して、製造ラインモニタリングシステム、産業ロボットの自動ガイダンス向けに高性能化が加速している。CMOSイメージセンサの継続的な進化、産業アプリケーションにおける自動化要求の高まりが市場成長を促進する要因である。
 マシンビジョンシステムは、広範な業界に浸透している。産業、ヘルスケア、エレクトロニクス、自動車、航空宇宙&防衛など。2015年、産業およびエレクトロニクスセグメントが、マシンビジョンシステム市場全体で50%を超えるシェアだった。自動搬送ロボットや車両のメーカーは、先進的なマシンビジョンシステムを位置決めや識別用途で組込み、競争優位性を維持しようとしている。成長展望では、ヘルスケア分野がCAGR 12%程度と最高成長が見込まれている。これは、臨床診断、体外診断、手術室の自動化などのアプリケーション向けに、市場プレイヤがマシンビジョンシステム開発への投資を増やしているからである。
 組込みシステムは、2015年にマシンビジョンシステム市場規模全体の33.4%、最高シェアを占めた。これは、画像処理用にマシンビジョンソフトウエアが絶えず進化しているからである。スマートカメラは、マシンビジョンシステムで最速成長コンポーネントセグメントと予想されており、CAGR 10.3%で成長する見込みである。今後のマシンビジョンシステムのほとんどにスマートカメラが組み込まれるからである。
 システムタイプセグメントでは、1D計測が最大シェア、続いて2D計測となっているが、予測期間では3D計測がCAGR 13.2%と大きく成長すると見られている。3D計測の成長は、製造ラインモニタリングとガイダンスで精度要求が高まっているためである。
 APAC地域が、2015年では最高マシンビジョンシステム市場であり、世界市場規模の半分以上を占めた。この地域は、マシンビジョンシステムへの最大潜在投資が見込まれている地域である。産業ロボットやモニタリングシステムの販売急増により需要が増加しているからである。

調査の要点
・スマートカメラは、マシンビジョンシステムの最速成長コンポーネントセグメントで、2016-2022年にCAGR 10.3%成長が見込まれている。
・3D計測は、予測期間でCAGR 13.2%の最高成長が予測されている。
・欠陥検出と検査アプリケーションは、マシンビジョンシステム市場で最速成長アプリケーションセグメントの2つである。これらを合わせて、2015年の市場販売額の半分以上を構成した。
・産業セグメントが2015年の全体市場の29.0%超を占めた。予測期間では、CAGR 6.9%で成長する見込みである。
・ヨーロッパが最速成長市場であり、予測期間ではCAGR 11.8%で成長すると予測されている。