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照明用COB LED、2021年に7億ドル超の市場規模

October, 17, 2016, Taipei--照明アプリケーションで使用されるチップ・オン・ボード(COB) LEDの世界市場規模は、2016年に5億8000万ドルに達し、予測期間にCAGR 約4%成長で、2021年には7億ドルに達するとLEDinsideの「2016-2021グローバルLED産業需要と供給データベースレポート」は予測している。
 LEDinsideのアシスタント調査マネージャ、Joanne Wu氏は、「COB LEDは主に商用照明市場向けであるが、最近の技術進歩がハイパワーCOB製品の信頼性を高め、徐々にそれらが様々な屋外アプリケーション、採掘現場や街路灯などに拡大するようになっている。COBとハイパワーLEDは、中出力LEDがデザインと輝度で欠いている利点を持っていることから、ハイエンド照明アプリケーションで競争優位性を持つと見られている」と分析している。
 同氏は、国際的なLEDサプライヤーは、より広範なCOB製品ラインを提供すると指摘している。「光の輝度や製品の品質および信頼性に関して国際的なサプライヤーの基準は遥かに高い。そうしたサプライヤーは、COB LED関連の重要IPもコントロールしているので、顧客が増え、大手照明輸出業者に選ばれる」。
 一方、中国のLEDサプライヤーは廉価価格としており、国内に巨大市場をもっている。さらに、中国のサプライヤーはEMCパッケージでCOB LEDを開発している。こうした製品は、照明アプリケーション用のCOB LED関連の収益急増に貢献すると見られている。
 日本のシチズン電子は、2015年COB LEDサプライヤー世界売上ランキングで最上位となった、Creeが2番手。シチズンは、包括的な製品ライン戦略で最大市場シェアを獲得することができた。昨年、シチズンとCreeは、高輝度、廉価版COB製品に巨額投資を行った。これらは、屋内商用照明市場の10W以下のセグメントと50W以上のセグメント、いずれも産業用および屋外照明市場向け特殊アプリケーションを狙ったものである。両社は今年もCOB LED収益の大幅増を見込んでいる。これは、両社が園芸照明市場に製品展開しているためである。シャープとブリッジラクス(Bridgelux)は、2015年COB LED収益ランキングでともにNo.3。デュアルカラーと重要特許によりシャープは、同社のCOB LEDを商用および医療照明市場に展開することができた。
(詳細は、www.ledinside.com)