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2018年には広色域ディスプレイがディスプレイ出荷の17%に

June, 16, 2016, Englewood--IHSの調査によると、広い色域(WCG)のディスプレイ出荷エリアは2018年には3200万平方メートルに達する見込みだ。これはディスプレイ総出荷エリアの17%となる。WCGディスプレイには、OLEDと量子ドット技術が含まれる。
 「ディスプレイ市場の競争激化にともない、ディスプレイやTVメーカーは、競合との差別化、コンシューマーにより高解像度の製品を提供するために、新しい技術を探している。したがって、WCG技術は、ますます人気が出てくる」とIHSテクノロジー、シニアアナリスト、Richard Son氏は説明している。
 量子ドット材料には二種類ある。1つは、カドミウムを含む量子ドット、もう1つはカドミウムを含まない(Cd-free)量子ドット。カドミウムは危険な有害物質であるので、ディスプレイ業界は、それを置き換えるためにカドミウムを含まない(Cd-free)量子ドットを開発した。カドミウムを含まない(Cd-free)量子ドットディスプレイは、2016年の量子ドットディスプレイ市場全体の80%を占めると予測されている。量子ドットは、OLEDディスプレイに対抗するために、TVディスプレイに採用され始めたばかりである。アクティブ・マトリクス-OLED(AMOLED)は、主にスマートフォンディスプレイで使用されている。
 OLED WCGディスプレイ出荷エリアは、2016年に440万平方メートル、2018年には920万平方メートルに達すると予測されている。量子ドットWCGディスプレイ出荷エリアは、2016年の610万平方メートルから2018年には1340万平方メートルに増加すると予測されている。