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フローサイトメトリ、臨床、研究分野に拡大

May, 18, 2016, Wellesley--BCCリサーチによると、プロテオミクス、ゲノミクス、薬理ゲノミクス、幹細胞研究などのライフサイエンス分野で増えている研究と商用化が、フローサイトメトリなどの高スループット技術の大きな需要を作り出している。
 フローサイトメトリは、レーザベース、生物物理学技術で、細胞のカウンティング、分類、バイオマーカー検出、タンパク質エンジニアリングで使われる。細胞は液体の流れの中に一時的に留められ、電子的検出器によって通過させられる。これにより、1秒に数千の粒子の物理的、化学的特性が同時に多様分析される。
 フローサイトメトリの世界市場は、2015年の41億ドルから、5年の年間平均成長率CAGR 9.1%で成長して、2020年には63億ドルを超える見込みである。2015年に約21各ドルのシェアだった装置セグメントが5年、CAGR 7.3%で成長して2020年には約30億ドルに達する見込みである。セグメントとしては試薬が最速成長で、CAGR 11%成長。
 世界的な需要は小型、堅牢、高スループットフローサイトメトリにある。市場成長の原動力は、免疫学、生物化学、微生物学、細胞遺伝学、化学工学、農学、分子生物学、細胞学アプリケーションにおける目先の開発など。幹細胞研究、モノクローナル抗体、海洋生物学、コンピュータ科学、エレクトロニクス、蛍光色素化学などのイノベーションも重要な原動力となっている。
 市場統合は1つのトレンドになっており、予測期間を通じて継続する。プレイヤがその座を強化し、維持しようするからである。このような展開は、エンドユーザに単独供給するベンダとして、優れた競争力を持つ、より強力な、垂直的統合競合を生み出した。
 新しい分子診断やモノクローナル抗体テストが、既存の手続きを容易にし、感度の良い特異的で簡素な分析を提供するようになる。小型で使いやすいレーザシステムの登場による、フローサイトメトリのアプリケーションは、日常的な臨床研究に拡大していく。また、ITの進歩が装置製造とサービス保証のコストを下げ、様々な先進的機能の開発を可能にする。
 「細胞分析から分子分析、ゲノム分析へのフローサイトメトリの拡大、R&D投資の増加、小分子薬剤発見が市場の成長を促進する。しかし、装置の高コストが成長を阻害する。2016年、フローサイトメトリソーティングにおけるCOSTコーディングという目標に注力していた私企業が、10万ドル以下の価格でコンパクトなセルソータの発売を計画している。この技術、3方向のソーティングができる使い捨てセルソーティングチップが商業的に実現可能であることが証明されると、その普及によりフローサイトメトリ装置のサイズとコストが大幅に縮小されることになる」とBCCリサーチのアナリスト、John Richard Rahn氏は指摘している。