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ペロブスカイト太陽電池、商用化は2019年ごろの見込み

April, 20, 2016, Boston--ラクスリサーチ(Lux Research)の調査によると、ペロブスカイト太陽電池は次世代太陽光発電材料として支持されており、新しいアプリケーションへの採用促進が期待されている。克服すべき課題はあるが、ペロブスカイトは、2019年~2021年の商用導入見込みに先立って大学同士の提携に新たな機会を生み出している。
 大学の研究室では、多様な化合物で非常に大きな成果が得られている。わずか3.8%の効率から、セルの効率は記録的な21.0%に急速に上昇し、数十年前から開発が進められているCIGS太陽電池の効率21.7%に匹敵するレベルに来ている。
 「効率の問題は答えが出ているが、残るのは安定性、コスト、実用上の効率の実現可能性であり、これらは商用化前に対処が必要である」とラクスリサーチのTyler Ogden氏はコメントしている。
 「とは言え、大学の研究室でハイパフォーマンスの潜在力が実証されたことから、研究グループはスタートアップのスピンオフを考慮するようになっている。すなわち、そうした企業は商機をつかむ必要性がある」と同氏は付け加えている。
 ラクスリサーチは、ペロブスカイト太陽電池の現状を評価し、アカデミックと提携した企業のチャンスを確認して、次のような調査結果を発表している。
・パートナーシップはラボから立ち上がる。Dyesolは、EPFLのMichael Grätzel’s labと提携した。同研究室は、2015年12月に、世界最高の効率記録21.0%を達成した。Oxford Photovoltaicは、オクスフォード大学Henry Snaith氏と協働している、一方ポーランドのSaule Technologiesはバレンシア大学と台湾国立大学のTaiwan’s Front Materialsを起源としている。

・チャンスはまだある。先導的研究では明確なパートナーシップが多いが、チャンスがあるのは、成均館大学のNam-gyu Park、UCLAのYang Yang氏。イスラエルのワイツマン科学研究所、シンガポールの南洋理工大学も有望な開発者。
・学術論文発表では中国がリード。中国は、ペロブスカイト太陽電池の論文発表では他をリードしており、学術論文の1/4を占める。しかし、最もインパクトのある研究は、イスラエル、スイス、シンガポール、UKから出ている。中国の後に続くのは、USと韓国、しかしヨーロッパの国々、英国、イタリア、スイス、ドイツ、スペイン、スウェーデン、フランス、ギリシア、ベルギーは、合わせて24%、ほぼ中国に匹敵する。