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世界のテレコCAPEXに先行き二重の問題

April, 1, 2016, Redwood City--Dell’Oro Groupの調査によると、世界のテレコCAPEX(設備投資)は二重のトラブルに見舞われる。世界中で、特に中国とヨーロッパで投資が減少し、すべての地域で為替変動の影響を除く収益の伸びが鈍化するからである。
 収益と加入者の伸びが減速すると、キャリアは、ネットワーク投資が、持続可能な市場のポジションを確保するために重要であることを認識し、ファイバ、IP、LTEやクラウドへの移行が加速する。しかし、これらはまだ収益増にはつながっていない。
 「短期的には、収益と投資のトレドが一致しないことが考えられる。しかしキャリアは、有線と無線グループ間の投資のバランスを取ろうとする傾向があり、より長期の投資目標をそれぞれの潜在収益に合わせる」とDell’Oro Groupのアナリスト、Stefan Pongratz氏は分析している。「2016年、世界のテレコ投資は為替変動の影響を除く条件で、6%減となる見込みだ。これは、主として中国とヨーロッパの弱くなった投資トレンドを反映している。見込まれるCAPEX減は、収益の横ばいと相俟って、2016年には間違いなく資本集約度傾向を標準化する」。
 同レポートの指摘によると、世界の資本集約度は2015年通年で増加し、2010-2015年の期間で新たなピークを記録した。Dell’Oro Groupの最新の予測アップデートは、Dell’Oro Groupのアクセス、モバイルパケット/RAN/音声、ルータ&CES、サービスプロバイダーWiFi、光トランスポートにおける統合装置メーカーの収益は、2016年にわずかに減少すると指摘している。