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Huawei、コネクティッド・シティライティングソリューション

March, 30, 2016, Hannover--ファーウエイ(Huawei)は、ドイツで開催されたCeBIT 2016で、コネクティッドシティライティングソリューション(Connected City Lighting Solution)を発表した。同社によると、これはマルチレベル・インテリジェント制御を持つ業界初のIoT(Internet of Things)照明ソリューション。
 Huaweiのコネクティッドシティライティングソリューションは、街路灯をIoTに接続し、GISベースの管理システムを採用している。これにより都市はすべての街路灯の制御とパフォーマンスを強化することができる。このソリューションから、市のマネージャは、すべての通りの各ランプの現状を知ることができ、個々の街路灯のON/OFFスイッチ、輝度を精密制御し、オンデマンド照明が可能になり、エネルギー消費は最大80%減少する。
 Climate Groupによると、現在、世界中に約3億400万の街路灯があり、その数は、2025年には3億5200万に達すると見られている。街路灯は、都市には、ほぼ至る所に存在する。こうした街路灯は人々の生活を便利にするが、膨大なエネルギーを消費し、管理コストも増加している。例えば、ロンドンには約35000の街路灯があり、年間のエネルギー消費は6500万kWhと推定されている。それとともに検査、保守コストもかかるので、街路灯は市の支出に大きな影響を与えている。Huawei Connected City Lighting Solutionは、こうした問題に対処するように設計されている。

高いエネルギー効率を保証する完全スマートライティングポリシー
 このソリューションにより、各街路灯にはパワーと輝度のコントローラがつく。WiFiなど、業界標準のアクセス法と異なり、Huaweiは6LoWPAN(IPv6 over Low power Wireless Personal Area Networks)技術を採用している。これにより消費電力が低く、自動でネットワークを診断、トラブルシュートでき、街路灯とセンサなど他のスマートデバイスとの相互作用が良好になる。街路灯のコントロールとパフォーマンスを強化するために、このソリューションは、一連のプリセット・スマートライティングポリシーを組み込んでいる。
・その地域の経度と緯度に基づいて照明継続時間を自動計算し、特定の季節、月日にしたがって動的に照明継続時間を調整する。
・組込み輝度センサとサードパーティの交通および人の流れセンサとを接続し、天候や他の環境条件に基づいてススマートに輝度を調整する。

見える管理とオンライン検査で障害対策
 Huaweiのソリューションは、GISベースのマネージメントシステムを採用しており、街路灯について包括的な情報が表示される。これには、各通りのランプの数、その現況、設置場所と時間が含まれる。このソリューションを用いることで一人で異なる通りの数千のランプを管理できる。街路灯に異常が発生すると、システムが自動的に警報を出し、メッセージを保守要員に送る。また、同ソリューションは、ライフサイクル全体の管理により潜在的な故障を防ぐ。これにより現場での検査の必要性が減り、管理効率を向上させながら人件費を削減できる。

マルチレベルスマートコントロール
 従来の街路灯は中央局で集合的に管理されており、個別の制御ができない。このシナリオにおけるシステム障害は膨大なエネルギー損失となる。例えば、明るい日中に街路灯が点灯されるようなことである。Huawei Connected City Lighting Solutionは、マルチレベル・スマートコントロールによってこうした課題に対処する。これは、一次レベルのネットワークスマートコントロールと二次レベルの局所スマートコントロールで構成されている。機動的なIoTゲートウエイと街路灯コントローラが備わった軽量コンポーネントがライティングポリシーを実施し、2レベルの局所化された意思決定機構が働く。したがって、6LoWPANセンサネットワークに障害が起こっても、街路灯コントローラはオフラインで動作し、独立に機能する。マルチレベルスマートコントロールは、ランプの集中管理依存を最小化し、柔軟性と信頼性を高める。
(詳細は、www.huawe.com)