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在庫調整により1Q16 TVとITディスプレイ出荷減少

March, 3, 2016, Santa Clara--IHSによると、液晶ディスプレイ(LCD)メーカーの在庫調整および継続的な需要低迷のためにTVやITディスプレイ価格が下がり、パネルメーカーの利益を侵食している。
 2016年第1四半期(1Q16)のTVとITディスプレイ出荷は前年同期比で8%減となり、数量は1億9600万ユニットとなる見込み。パネル出荷が前年比減となったのは2009年以来初めてのことになる。
 LCDディスプレイ出荷数量は昨年も落ち込んだが、大型テレビの人気の高まりにより出荷が増えており、これがディスプレイ産業を支えている。IHSの「大型ディスプレイ市場トラッカー」によると、大型TFT LCD領域の出荷は、2015年前年比で5%増加したが、出荷数量は4%減、6億9400万ユニットに達する。
 「2016年早期のTVパネル需要は引き続き低迷する、これはパネルの過剰在庫が前年から繰り越されているからである。ITおよびTVパネルの過剰生産による赤字を制御するには、パネルメーカーは今年早期に工場稼働率を減らさなければならない。平均販売価格が製造コストに近づいてきているからだ」とIHSテクノロジー、シニアアナリスト、Linda Lin氏は指摘している。
 ノートブックPCパネル出荷は前年比減が最も深刻であり、1Q16は14%減で4090ユニット。1Qに成長が予測されているのはOLED TVパネルだけとなる。