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グーグルグラスは最早スマートグラスの主流ではない

February, 2, 2016, Boston--ラクスリサーチ(Lux Research)によると、ヘッドマウント機器がエンタプライズアプリケーションに市場を見いだしたことでグーグルは、ソニーやODGなどのライバルに追い越された。
 スマートグラスは、かつて独創的であるが失敗したグーグルグラス(Google Glass)が典型例であったが、いまでは復活が見られるようになっている。しかし今ではコンシューマアプリケーションよりもむしろエンタプライズが牽引している。他のライバルがスマートグラス導入でGoogleを追い越している、目的は工場、流通センタ、油田などで作業者に「拡張現実」ソリューションを提供するためである。
 ラクスリサーチの調査では、強力なヘッドマウントディスプレイで少なくとも70のエンタプライズ導入が認められた。ほとんどは、まだ試験的なプログラムであるが、利用例はほぼ3つの中心的な機能に分類できる。情報アクセス、リアルタイム通信、情報管理である。
 「エプソンのMoverio BT-2000やMeta Proのような次世代グラスが出てきたので、この分野は一段と競争激化になり、ハードウエアで高級を争う時期は終わりつつある。利益を維持するには、ソフトウエアとサービスが主要な方法になる」とラクスリサーチのアナリスト、Tony Sun氏は指摘している。
「この市場に対するAppleの影響は間もなく見られるようになる。Appleは、拡張現実ソフトウエア開発社、Metaio買収を基盤にしているからだ」と同氏はコメントしている。
 ラクスリサーチは、拡張現実グラスで70を超えるエンタプライズ導入を評価し、主流製品を比較して個々の利用例でベストを明らかにしている。
・ODG R-7は総合的に最良である。3機能全体で最低限のパフォーマンス要件を満たすものはわずか5つのグラスである。そのうち、Osterhout Design GroupのODG R-7は傑出している。有線コントローラを必要とせず、過酷環境での産業基準を満たしている、市場で唯一の製品であるからだ。
・ソニーのSmartEyeglassは顧客サービスで際立つ。SmartEyeglassは、顧客サービスや品質制御で最優秀である。3つの一般的機能のうちの2つ、情報アクセス、リアルタイムを満たしている。製品は軽量・小型で価格競争力がある。ソニーの製品は、倉庫保管、アセンブリ、インストレーションでMeta-1(まだ市販されていない)に今一歩のところにある。
・Google Glassはリアルタイム通信のみ。Google Glassは、オンライン販売サポートなどのリアルタイム通信アプリケーションのみで存続可能なオプション。その分野でも、Vuzixのような競合に直面している。Vuzixは、このセグメントでは最良適合であり、一日中かけていられるほど軽量であり、ライブビデオストリーミングのニーズを満たしている。