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航空レーザイメージング、自然災害準備と対応

June, 4, 2021, Austin--テキサス大学オースチン、経済地質学ビューロの化学グループ、Near Surface Observatory (NSO)は,将来の異常気象や自然災害に対処するためにLiDAR技術を利用する。

NSOグループは、地表付近環境への影響、Jeffery Paineディレクタの言う「地球上の重要な生命維持ゾーン」に焦点を当てている。

NSOは航空LIDAR技術を使い、多様な環境で詳細な地質図を作成する。LiDARは、上空からのレーザ撮像であり、ドローンや飛行機搭載の特殊装置を使用して地上に光を放射する。計測器は、いつ、どのように光が跳ね返るかを検知し、距離を正確に測定する。

航空機搭載LiDARを利用してNSOはテキサスの地を定期的に調査し、重要な地質学的進化データによりテキサスをアップデートしている。常に最新の情報とマッピングにアクセスすることは極めて重要。これによりテキサスは、天候パタンをより正しく予測でき、インフラストラクチャの開発と計画を評価し、湿地帯、水域、農業用土壌などエコシステムをモニタすることができる。

しかし,LiDARの最も重要な機能は,近年一般的になってきている自然災害、異常気象への対処改善である。

Jeffery Paineは、「NSO計測は、これらの危険の位置、広がり、影響の受けやすさ、重大性についての重要な情報を提供する。これにより政府、ビジネスおよび個人は、これらの危険の影響を緩和するための措置を講じることができる」と話している。

NSOの研究者は,災害後もLiDARを使用して、損害についての情報、回復予測を提供する。

2017年ハリケーンハービー後、NSO研究者は、LiDARデータと画像を素早く取得するために休みなしで働いた。チームは,日中は航空機を飛ばし、取得データを処理に渡し、翌日の緊急応答に利用できる重要情報を作成した。

このデータは様々な目的に利用された。ビーチや砂丘への嵐の影響評価、ガレキやインフラの残骸の特定、回復ベースライン確立支援など。

結局のところ、LiDARは、災害準備、救出を含む様々な用途をもつ強力なツール。NSOの活動は、第1応答者、行政機関、研究者に、テキサスのために重要な決定を下す目的で、迅速に利用できる信用できるデータを提供している。

(詳細は、https://news.utexas.edu)