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ケンブリッジ大とRover、自動車用没入型3D HUDを開発

September, 18, 2019, Cambridge--ケンブリッジ大学の研究者は、Jaguar Land Roverと協働して、ドライバーにリアルタイムで安全情報を提供する次世代HUD技術を開発している。また乗客は、共有された、自律的未来の一環として、シートから直接3D映画を流すことができる。

 研究チームは、強力な3Dヘッドアップディスプレイ(HUD)に取り組んでいる。狙いは、車線逸脱、ハザード検出など安全警報を投影すること、悪天候や暗い照明条件で視界不良効果を低減すること。拡張現実(AR)は、前方道路に直接メッセージをマッピングすることで画像に奥行き感覚を付加する。

ドイツで行われた研究は,自動車設定でステレオタイプ3Dディスプレイの利用は、指示の「飛び出し」反応時間の改善、運転中の奥行き判断向上となることを示している。

将来的には、乗客は革新的技術を使って3D映画を見ることができる。ヘッド追跡、視線追跡技術がユーザの位置に追随して,映画でも、個別のスクリーンやシッターグラスをかけずに3D画像を確実に見られるようにする。

完全自律的未来では、3Dディスプレイはユーザに個人的な体験を提供し、同乗者は独立に独自のコンテンツを選択できるようになる。旅行を共有する複数の乗客が、個別のメディア選択を享受できる。旅行の詳細、関心のポイントや映画を含め、座っている位置に最適化される。

ケンブリッジ大学、Centre for Advanced Photonics and Electronics (CAPE)と提携して行われた研究は、没入型HUDの開発に焦点を当てている。これは実際の生活に密接に一致するもので、ドライバーは危険や刺激により自然に反応できるようになる。

Jaguar Land Roverのヒューマンマシンインタフェース& HUD研究者、Valerian Meijeringは、「VR/ARの開発は、極めて迅速に進んでいる。このコンソーシアムは、利用可能な最高の技術の中から採用し、自動車分野に適したアプリケーション開発に役立てている」とコメントしている。

また、CAPEディレクタ、Daping Chu教授は、「このプログラムは、仮想現実分野の開発の最前線にある。未来のコネクティッド、シェアド,自律的自動車を準備するコンセプトとコンポーネントをわれわれは注目している。CAPE Partnersは、価値連鎖ネットワークに戦略的に位置づけられた世界をリードするプレイヤである。彼らが関わっていることで、社会に大きな影響を与えるまたとない機会が現れ、わが国の企業の事業価値を一段と強化することになる」と話している。

次世代のHUD研究は、Jaguar Land Rover’s ‘Smart Cabin’ビジョンに向けた開発の一環である。ドライバーと同乗者にとって車内の個人化された空間と強化された安全、エンタテーメント、それに利便性を自律走行共有未来の一部として統合する応用技術である。
(詳細は、https://www.cam.ac.uk)