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LED型の小型超広帯域発光素子で200mW以上を達成

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January, 24, 2020, つくば--産業技術総合研究所(産総研)センシングシステム研究センター、バイオ物質センシング研究チーム 藤巻真研究チーム長、福田隆史主任研究員は、小型ハロゲンランプ(5Wランプの発光強度は100mW程度)をしのぐ明るさ(200mW以上)と、1000時間以上の長寿命性を併せ持つ超広帯域発光素子を開発した。この素子の発光波長域は、近紫外(350nm)から近赤外(1200nm)までである。

さまざまな方式による広帯域発光素子の開発は世界的にも活性化の兆しを見せている。そのような中、今回開発した素子は、紫外LEDと、そのLEDの光で励起され、さまざまな波長の光を発する複数の蛍光体とを組み合わせて超広帯域の発光を得る方式の発光デバイス(『LED型の小型超広帯域発光素子』、『紫外LED励起型超広帯域発光素子』と呼んでいるもの)である。蛍光体を取り巻くバインダー材料や蛍光体層の物理的構造を改良することによって、実用製品に適用できる明るさ(発光強度)と安定性(寿命)を実現した。その結果、小型のハロゲンランプを光源とする超小型計測器や分析機器(例えば、鮮魚や精肉の脂ノリを分析するポータブル分析機器や果実の糖度を非破壊で計測する機器など)の上位互換の代替光源として使用できるようになった。この新たな光源素子の登場が引き金となり、従来の光源では実現できなかった小型光センサー(例えば、パーソナルヘルスケア)など、新しい製品群の創出が期待される。

この技術の詳細は、2020年1月29~31日に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催される展示会InterOpto 2020で発表される。
(詳細は、https://www.aist.go.jp)