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KAIST、フレキシブル青色垂直microLEDを開発

June, 21, 2018, Soeul--KAIST研究チームは、microLEDの商用化を促進する重要な光源技術を開発した。
 材料科学・工学部のKeon Jae Lee教授のチームは、薄膜青色フレキシブル垂直microLED(f-VLED)の低コスト製造技術を開発した。
 CES 2018では、microLED TVがAMOLEDディスプレイに取って代わる強力な候補として注目された。microLEDは、サブ-100µmの赤、緑、青光源でであり、優れた光出力、超低消費電力、高速応答、優れた柔軟性という利点がある。
 しかし、現在のディスプレイ産業は数100万のLEDピクセルの個別チップ移転を利用しているので、製造コストが高い。したがって、microLED TVの最初の市場は、世界のプレミアム市場向けの数十万ドルと見られている。
 microLEDをモバイルやTVディスプレイに商用普及させるには、薄膜microLEDのトランスファ(移転)方法が、一度に100万のLEDをトランスファ(ワンタイムトランスファ)する必要がある。加えて、高効率薄膜青色microLEDは、フルカラーディスプレイにとって極めて重要である。
 KAISTのチームは、薄膜赤色f-VLEDを以前のプロジェクトで開発しており、今度はワンタイムトランスファを使って、プラスチック上に数千の薄膜青色垂直microLED(厚さ< 2µm)を実現した。  青色GaN f-VLEDは、横方向microLEDと比べて3倍の光パワー密度(~30 mW/mm2)を達成し、熱発生を減らすことでデバイス寿命10万時間を達成した。この青色f-VLEDは、ウエアラブルデバイス向けに曲がった皮膚や頭に共形に設置可能であり、ワイヤレス電気エネルギー供給で安定動作する。
 Lee教授は、「将来のmicroLEDには、薄膜トランスファ、効果的なデバイス、およびインタコネクションの画期的な技術が必要だ。われわれは、今年末までにスマートウオッチで、フルカラーmicroLEDディスプレイを実証する予定である」と語っている。
(詳細は、www.kaist.ac.kr)