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ヘリオスペクトラ、単独LED照明による制御環境で麦栽培

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March, 22, 2016, Tothenburg/San Francisco--ヘリオスペクトラ(Heliospectra AB)は、ヨーテボリ大学(Gothenburg University)およびバイオテック企業、CropTailor、OlsAroと共同で単独LED照明下の制御環境において穀類(オート麦と大麦)の生育に成功した。
 ヘリオスペクトラは、作物栽培と植物研究用インテリジェント照明技術の世界的リーダー。レポート「単独LED照明による制御環境で穀類の成長と発達」は、世界中のどこの閉環境でも主食の栽培の可能性を実証するものとなっている。
 研究の目的は、異なる光条件下で穀物がどのように成長するかを見ることだった。併せて、遠赤外光が作物の成長と開花に与える影響に重点が置かれた。研究は、ヨーテボリ大学の温度制御生育箱で行われた。ヘリオスペクトラの調整可能LED照明システム、LX60シリーズを光源として使用した。作物は2つの異なるLED照明下で成長し、その成長と発育は成長周期中モニタされた。研究中に評価された成長パラメータは、植物の構造、生育時間、開花時間、穀粒品質と生産量。
 「オート麦と大麦の両方とも、LED光源を単独光源とする閉環境では開花可能と考えられていない2つの作物である。これらの作物の重要性を考え、われわれは、これが事実でないことを実証したかった。また、同時に作物の発育にスペクトルの与える影響も研究したかった。研究の結果は、作物は適切な照明条件下で開花も成長も良好であることを示している。これに続く小麦の研究も明るい見通しである」とヘリオスペクトラのR&Dエンジニア、Daniel Bånkestad氏は説明している。
 また、ヨーテボリ大学のJohanna Lethin氏は、照明条件について、「遠赤外の方が、特にオート麦には有益である。遠赤外が含まれるところでのオート麦の結果では、穂あたりの種子および小穂あたりの種の数は、著しく良好である。また、例えば、閉環境下での採種にはこの技術の潜在力が際立っている」とコメントしている。
 UNによると、2050年には世界人口は91億人に達する。この時までに食糧生産は70%増えなければならない。これとともに、より多くの人により多くの食料を生産するという課題が生じ、さらに人口の都市化が進み、土地や水などのリソース利用が進まない。
 ヘリオスペクトラのCEO、Staffan Hillberg氏は、「今回の研究の成果は、最新のLED照明の潜在力が有望であることを示すものである。オート麦、大麦や小麦などの主食を世界中のどんな閉環境でも効率的に栽培できることは、水の利用を最小化するだけでなく、農家に、汚染された土壌や水による栽培を避ける機会を与えるものである」とコメントしている。