Products/Applications 詳細

TI、業界初の完全集積LEDマトリックスマネージャ

October, 24, 2014, Dallas--テキサスインスツルメンツ(TI)は、適応型自動車ヘッドライトシステム向けに業界初の完全集積高輝度LEDマトリクスマネージャICを発表した。
 TPS92661-Q1は、コンパクトで拡張性のあるソリューションであり、自動車メーカーは、画期的なLEDヘッドライトを実現することができる。ビームパタンと強度を動的に変え、最適な車道照明、ドライバーの安全強化に寄与する。
 適応型ヘッドライトシステムは、今日高級車に搭載されているが、今後主流モデルになると見られている。同システムは、方向、ハイビームやロービームの強度を自動的に管理する。TPS92661-Q1は、高輝度LEDアレイのシャントFET減光用のコンパクトなソリューションであり、12個の個別制御MOSFETスイッチを持ち、接続されたLEDへの、または周辺への電流を操作する。これにより個々のピクセルレベルで光の調整が可能になる。シリアル通信ポートが、TIのAEC-Q100品質認定済みC2000 Piccoloなど、マスターマイクロコントローラからの制御および診断機能を容易にする。
 今日まで、適応型ヘッドライト設計におけるヘッドライトビーム形成と方向制御はかなり大きなボードスペースを必要とした。これは、多数のトランジスタ、ゲートドライバ、グルーロジックを含む嵩張る個別回路を収容するためだった。1個のTPS92661-Q1は、この複雑な設計に取って代わり、ボードスペースを73%縮小し、可動部分のないヘッドライトシステム半導体を実現する。

TPS92661-Q1の主な特徴と利点
・1個のシリアルポートで96のLEDを制御し、ヘッドライトビームを形成し、方向を制御する。
・個々の10-bitパルス幅変調(PWM)輝度制御LEDでピクセルレベルの光強度調整。
・ヘッドライトの不具合、故障の場合、マスターマイクロコントローラを介してLED開放/短絡故障診断およびレポートがドライバーに警報を上げる。