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オスラム、健康モニタリング用コンパクトセンサを発表

October, 10, 2014, Regensburg--オスラムオプトセミコンダクタズ(Osram Opto Semiconductors)は、初の集積光センサ、SFH 7050を発表した。
 SFH 7050は、オスラム初の自動健康トラッキング用集積光センサ。このセンサは、スマートウオッチや健康アームバンドなどのモバイル機器で使用され、例えばジョギング中の心拍数や脈拍数の計測を簡単にする。センサには、高効率のチップ技術をベースにした、波長の違う3つのLEDsが組み込まれている。これは低消費電力に役立ち、高い信号品質で特に高信頼計測ができる。組み込まれたフォトダイオード(PD)は反射光信号を受光する。また、PDは不透明な障壁でエミッタから分離されている。
 センサに組み込まれた3つのエミッタの波長は、530nm(緑)、660nm(赤)、940nm(赤外)。これらにより、手首または指先のパルス、指先血液の酸素含有量の計測が可能になる。エミッタは個別に制御できるので、センサは様々なアプリケーションに使用できる。緑色の光は、手首のパルス計測に最適オプションとして確立されている。赤または赤外エミッタは酸素含有量(パルス酸素濃度)の計測もできるので、一般に指でのパルス計測に使用されている。
 3つのエミッタはそれぞれ、高効率薄膜チップ技術をベースにしており、スペクトル幅は約30nm。赤色LEDの波長許容範囲はわずか±3nmとなっている。「血中酸素の計測に関するかぎり、血液の光吸収は、光波長に大きく依存する。赤色LEDの狭い波長トレランスは、この新しいセンサで達成可能である」と同社シニアマネージャ製品マーケティング、Dr. Jörg Heerleinは説明している。
 センサ(4.7×2.5×0.9㎜)に集積されたPDの活性面は1.3×1.3㎜。ダイオードは非常に光感度が高く、極めてコンパクトに造ることができる。高い直線性と優れたSNRは、特筆に値する。
 赤外LEDもPDと組み合わせて使うことができる。これにより、センサが皮膚に触れたり、離れたりすると直ぐ自動的に計測を始めたり、止めたりする近接センサになる。集積された光バリアは、3つのLEDからのPDへのクロストークを防ぎ、光信号や計測全体の悪化を抑える。