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Osram赤外Oslon LED、分散照明間通信確立

March, 10, 2017, Regensburg--オーストラリアの企業、Organic Responseは、個々の照明が直近の照明と通信できるような方法、正に魚の群れがするように照明設備を制御する。通信は、オスラム(Osram Opto Semiconductors)の高出力赤外LEDsが放射する変調赤外光信号に基づいている。
 Organic Response Lighting Control Systemsは、高いレベルの快適さを維持しながら最大エネルギー効率で広い範囲の照明設備を運用するように設計されている。カギは分散インテリジェンスにある。このインテリジェンスによってシステムは、離れたところだけでなく、近隣の人の存在に反応する。システムの心臓部は、個々の照明に組み込まれたセンサノードである。センサノードの構成は、運動センサ、照度センサ、通信に利用する赤外送信/受振器ペア。センサノードが占有者を検出すると直ぐに、照明は所定の光レベルを出力することで反応する。同時に、それは赤外信号を発して、その占有を近隣の照明に伝える。それに続いて、近隣のセンサノードは、その近くの占有者に適した所定の光レベルに照明を設定することで反応する。併せて、別の赤外信号を近隣にリレーし、照明2つ離れたところに占有者がいることを伝える。結局のところ、個々のセンサノードは、人がどの程度近くにいるかを「知って」おり、照明を適切な明るさに設定する。こうして、それは照明されるのは単に人がいる点だけでなく、隣接域も照明するのである。これにより、誰もいない場所に入り込んだときに、文字通り暗闇に足を踏み入れる感覚がなくなる。光を通信手段として使用することで確実に、人の視野の範囲の照明のスイッチが入るが、例えば隣の部屋のシステムは作動しない。オフィスが再編されると、新規設置の壁が自動的に赤外信号をブロックし、システム応答は自動的にいかなる調整にも適合する。

切替時間の短い高出力赤外エミッタ
 このソリューションは、規模の違う幅広いアプリケーションに対応しており、したがってハイパワー赤外エミッタを必要としている。赤外光信号は、近隣照明の全てに届くように設定されなければならないが、そのユニットを超えて影響を及ぼすことはない。この運用距離は、まず第一に、光信号の強さに依存する。とは言え、それは周辺光条件、天井の高さ、床の反射の影響も受ける。したがって、信号強度は、環境と構造条件にしたがい個々に調整されなければならない。個々の照明に割り当てられるIDsを必要とする照明設備、これらはしたがってプログラミングが必要であるが、そういうものとは異なり、有機的応答ソリューションは特定照明への対処は、IR信号の調整できる範囲を利用する。したがって、インストレーション中のプログラミングは不要となる。
 赤外(IR) LED Oslon SFH 4725Sは、考えられるすべてのセットアップが確実に通信できるように十分な光パワーを供給する。IR LEDは、スタック技術をベースにしている。これはOsramが2つの発光センタを持つ1チップとなるように開発したものであり、これにより出力は2倍になる。SFH 4725Sは、1A駆動で光出力990mW。狭い放射角度±45°は、425 mW/srの放射強度となる。放射光波長940nm、これは人の目には不可視であるが、シリコンフォトディテクタのスペクトル感度に完全に適合している。SFH 4725Sの特徴は、立上り/立下り時間はそれぞれ10nsと15nsの短く、光信号の変調ができることである。