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UV LED市場、2019年に5億2000万ドル

February, 17, 2015, Villeurbanne--コンパクトで所有コストが低いことから、UV LEDsが水銀ランプなどの既存技術を置き換え、UV硬化ビジネスの繁栄が続いている。このため、2008年に2000万ドルだったUV LED市場全体がCAGR 28.5%で成長して2014年には9000万ドルとなった。
 LED UV硬化がインク、接着剤、コーティング産業にも広がっていることから、このような成長は続くと見られている。2017/2018年までにUV LED市場は、デバイスのパフォーマンスがまだ十分でないUVC消毒や浄化アプリケーションからの売上の一部も獲得すると見られている。予測では、UV LEDビジネスは、2014年の9000万ドルから、2019年には5億2000万ドルに成長する。
 ただ、これはUV LEDsがUVランプに取って代わるような標準的なアプリケーションを考慮に入れただけである。一般照明、園芸照明、生物医学デバイス、院内感染(HAIs)との戦いと言うような新しい領域でもUV LEDsに能力があることを考えると、潜在成長率はさらに高くなる。これはUV LEDsの実際の能力の上っ面をなでただけにとどまる。新しいアプリケーションはまだ市場規模に強い影響を及ぼしていないが、2019年までに全UV LED市場規模の約10%を新しいアプリケーションが占めると予測されている。
 2008年、UV LEDsの調査が始まった当時、こうしたデバイスの開発と製造を行っていた企業は10社に満たなかったが、それ以来50社以上が市場に参入し、さらに2012~2014年の間に30社以上が参入した。これは「LED TV危機」からの強い価格圧力、過剰生産能力が可視光LED産業に損失をもたらしたことで、主にUV LEDの高い利益率に惹かれて市場に参入してきた。
 新規参入者はほとんどが中小企業(SMEs)であるが、最近はPhilips LumiledsやLG Innotekなどの大手もUV LED事業に足場を確保している。これら大手2社の参入は業界、市場および技術の一層の発展に寄与することになる、可視LED業界の強力な経験を基盤に据えることができるからだ。その好例は、これら大手はプロセスを6インチサファイア基板にほぼ移行させている。2インチベースのプロセスと比べると、全般的な生産性は少なくとも30%向上が可能であり、これは製造コストの一層の低下につながる。加えて、フロントエンドやパッケージング技術がUV LEDデバイスのパフォーマンス向上に寄与し、$/Wの計り知れない改善に寄与することになる。
 UV LEDsの外部量子効率(EQE)は、UVC LEDsの数%から、UVAと近UV LEDsの40~50%であるので、効率のよいチップ製造に向けたR&DがUV LED市場の発展のカギになる。言うまでもなく、そのような問題は技術の普及率に直接影響を与える。主に、パフォーマンスが主要な浄化や消毒アプリケーションで普及を促進するレベルに達していないUV LEDについて言えることだ。
 EQE向上のためにメーカーは個々の効率パラメータに向けた技術を開発する必要がある。内部量子効率、電子注入効率、光取り出し効率。フリップチップやフォトニック構造のようなアプローチを、可視LED産業、その10年以上の経験から直接採り入れることができる。とは言え、UV LEDは、そのIn/AlGaNベースのエピレイヤーに特殊な課題もある。これは、基板やエピタキシーレベルで専用のR&Dが必要になる。
 UV LEDsの低出力だけでなく、その効率が低いことがパッケージングレベルでまた問題になる。入力のほとんどが熱に変換されるので、デバイスや関連のシステムの信頼性で熱マネージメントが重要な問題となる。ここでも、可視LED産業で開発された技術がUV LED開発加速に寄与することになる。
(詳細は、www.yole.fr)