Business/Market 詳細

Samsung、miniLEDバックライトTVが市場を活性化

October, 7, 2020, Taipei--TrendForceの調査では、年間のminiLEDバックライトTV出荷は、2021年に440万台に達する見込みである、これは全テレビ市場の2%。ブランドが、miniLEDバックライトをそれぞれのTVに組込み始めており、TrendForceの調査によると、技術の改善が続き、コストの最適化も継続している。AppleがMiniLEDバックライトのIT製品を発売し始め、韓国のSamsungとLGの両社とも、2021年、独自のminiLEDバックライトTVを発売する。特に、製品ミックスにminiLEDバックライトを導入する取り組みの一環としてSamsungは、強い市場要求に応えて、来年には年間200万台を超えるMiniLED TVの出荷を狙っている。

Samsung、MiniLEDバックライト搭載QLED TV
当面、TVブランドは、ハイエンド製品戦略の主力製品として4KソリューションとOLEDディスプレイに力を入れている。しかし、SamsungはQLED TVの市場シェア拡大を考えている。QLED TVは、miniLEDバックライト搭載により、OLED TVよりも遥かにコスト競争力がある。MiniLEDバックライトは、そのWCG (wide color gamut)能力に加えて、マルチ調光ゾーンにより、コントラストと画像細部のレベルを著しく高めることができる。

TrendForceによると、SamsungのminiLEDバックライトTVの2021年ラインナップは、55インチ、65インチ、75インチ、85インチディスプレイサイズ、4K解像度を含む。また、コントラスト比1,000,000:1を達成するマルチMiniLEDローカル調光ゾーンは、現在、市場で主流の10,000:1.に対して大幅な改善である。そのような高コントラスト比が可能になるのは、ディスプレイバックライトが少なくとも100のローカル調光ゾーンを持っている場合である、バックライトで使われるminiLEDチップの対応する数も同様に激増し、8000~30000のminiLEDチップが、1台のTVに使われる。高解像度ディスプレイパネルとマルチローカル調光ゾーンを組み合わせることでSamsungのminiLED TVは、エンドユーザに優れた視覚経験を提供することになる。

Samsungの新しいMiniLEDバックライトTVでは、光源としてHV LEDチップが役割を担うと見られている。MiniLEDバックライトにより、これらのTVは、HDRおよびWCG機能でディスプレイパフォーマンスが向上する。SamsungのHV LEDチップ採用は、チップの波長とスペックによる、LEDチップの極めて大規模、高速、厳しいテスト、選別プロセスを必要とする。関連する企業は、全てSamsungのminiLEDサプライチェーンに参加しようと動いている。TrendForceの見方では、これらの企業は、現状、サンプル出荷段階であり、最終的な契約に至っていないが、LEDサプライチェーンの競争は再び激化しそうである。