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ソウル半導体が5Gネットワークデザインとスマートフォンカメラに関連する主要技術特許ポートフォリオの競売を企画

November, 27, 2019, 韓国--LED (発光ダイオード)専業メーカーのSeoul Semiconductor Co., Ltd. (ソウル半導体) は、 同社の無線(RF)半導体特許ポートフォリオや高出力LEDパッケージ特許ポートフォリオを競売にかけると発表した。
 ソウル半導体は初回の競売で、55件の米国特許を含め、パワーアンプと窒化ガリウム(GaN) RF半導体に関連する特許資産98件の最高額入札者を募る。これら特許のうち3件は米国空軍や米国陸軍にライセンスされており、本ポートフォリオの価値が裏付けられている。
このRF特許ポートフォリオは、1999年にニューヨークのレンセラー工科大(Rensselaer Polytechnic Institute, (RPI))で設立されたセンサー・エレクトロニック・テクノロジー(SETi)による1億ドル以上の研究開発投資の結果になる。SETiは2015年にソウル半導体の関連会社の1つであるソウルバイオシスに完全に買収され、高出力RF/UV LED技術向けGaNデバイス開発の最前線に立っていた。SETiは現在、UV LED技術に重点的に取り組んでいるため、同社のGaN RF特許ポートフォリオは競売にかけられる。
 GaNはシリコンよりも広いバンドギャップを持つため、シリコンよりも高電圧駆動および耐熱性に優れている。安定的な回路構築で電流を半導体素子に通すことによって信号変換速度が速く、エネルギー損失率も少なく、高周波用通信システムと自動車用電力システムに適している。これは5Gを含めたモバイル通信、IoTネットワーク、衛星通信、無線探知・距離測定(レーダー)、無線充電、自律走行などに応用可能。
 5Gの導入が迫り、GaN RF市場は急速に拡大している。同市場は2024年までに20億米ドルに拡大し(Yole Development 2019年)、RF用電子部品の世界市場規模は2025年までに450億米ドルに達すると予想されている(Market Research Report 2019年)。住友化学、Cree、Qorvoは、GaN RF市場で大きなシェアを占めている。
 ソウル半導体は2回目の競売で、高出力LEDパッケージや配光可変型照明に関する米国、欧州、中国、日本、韓国の特許を含む100件以上の特許を競売にかける。高出力LEDパッケージはスマートフォンや車載アプリケーションに用いられている。配光可変型照明は、スマートフォンのカメラレンズやフラッシュライト、自動車のヘッドライトに用いられている。これらは、薄型・軽量デザインのレンズやフラッシュライトを実現して、スマートフォンカメラの多様な機能に対する市場需要に応える高出力LEDチップの必須特許の一部を構成するものでもある。
 ソウル半導体を設立した李貞勲氏とSETiの最高経営責任者(CEO)のChae Hon Kim氏は、「ソウル半導体は現在、これらの技術の一定部分について潜在的な買い手やライセンスパートナーを探している。私たちは、これは重要特許を保有することが難しい新興企業や中小企業にとって、事業を拡大する上での良い機会になると思う。」 と述べている。
 競売のプロセスは、GoodIPによって管理される。GoodIPは、技術企業や研究センターが各組織の知的財産のライセンスパートナーを見つけられるよう支援するデジタルライセンスプラットフォームを提供する企業。