All about Photonics

Business/Market 詳細

ドイツ裁判所、LED製品の「販売禁止及び製品回収命令」の判決

190827img

August, 27, 2019, 韓国--– ソウル半導体の勝訴、特許侵害品はエバーライト社の2835 LEDパッケージ
– 屋内照明、LCDバックライトなどに使用される汎用ミッドパワーLEDが対象
– ソウル半導体、技術盗用企業に対する訴訟準備に着手

Seoul Semiconductor Co., Ltd. (以下「ソウル半導体」) は、Mouser Electronics社が販売した台湾のLEDメーカーであるエバーライト(Everlight Electronics)社製の2835 LEDパッケージ製品がソウル半導体の特許を侵害したとして、ドイツ地方裁判所が当該製品の販売禁止に加えて2017年2月以降に販売された製品の回収も命じる判決を下したことを発表した。

訴訟で取り上げられた特許はLEDの光反射率を向上させて耐久性と高効率を確保する多波長絶縁反射層(Multi-Wavelength Insulation Reflector)技術である(図A)。当該特許技術は屋内照明、LCDバックライトなどに使われる0.5W~3W級のミッドパワーLEDパッケージに関するもので、照明、スマートフォン、TV用バックライト、自動車などに汎用的に採用されている。代表的な製品としては2835、3030、5630などのLEDパッケージがある。

LEDは革新的な発明によって第1世代から第2世代へと進化したが、現在大部分のLED製品は信頼性と効率が向上した第2世代製品である。そのため第2世代の特許技術はLED製造時には必須のコア技術であると言わざるを得ない。

LED技術の進化による特性比較表
 区分  発光効率   寿命         演色評価数(CRI) 動作温度
第1世代 70~80lm/W 5,000~6,000時間未満 70未満      70~80℃未満
第2世代 150lm/W以上 10,000時間以上    80~90以上    100℃未満

エバーライト社製品を相手取った特許侵害訴訟で販売禁止の判決を受けたのは今回が2度目である。2018年12月にエバーライト社が製造した製品の販売禁止及び2012年7月13日以後に販売された製品の回収を命じる初の勝訴判決を得た。当該訴訟と関連した特許は高出力UV-LED又は白色のハイパワーLED技術である(図B)。ハイパワーLEDに続き今回は汎用的なミッドパワー製品に関連した特許技術で勝訴判決を受けたということは注目に値する。

結果としてソウル半導体はエバーライト社を相手取り、欧州、日本、韓国など5か国で行われた10件の特許侵害訴訟及び特許無効訴訟すべてにおいて完全勝訴となり、当該特許技術の有効性を全世界で立証した。

ソウル半導体の李貞勲(イ・ジョンフン)代表理事は、「ソウル半導体の成功物語が夢に挑戦する多くの若者達や中小企業に対して希望を与えるものになってほしい」と述べ、「我々は今後も特許権を尊重せず無分別な技術盗用を行うメーカーと販売企業に対しては死活をかけて臨む」と語った。

加えて、「特許侵害訴訟だけではなく、偽装的な就職で技術や人材を流出させる策略的かつ犯罪的な企業を相手にした訴訟も準備中」であると述べながら、「言い換えれば、すべての内容を全世界に公開して技術盗用のない文化、特許技術が認められるビジネス文化を創り出すことに最善を尽くす」と語った。

図 エバーライト製品が特許侵害をした2件のソウル半導体の特許技術