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ソウル半導体のAcrich NanoDriver、 米国最高の技術大賞「サファイアアワード 2019」を受賞

March, 14, 2019, 韓国--世界的なLED (発光ダイオード)専業メーカーの Seoul Semiconductor Co., Ltd. (ソウル半導体)は、独自開発した超小型LEDドライバ”Acrich NanoDriver”が、米国ラスベガスで開催された「サファイアアワード2019 (Sapphire Awards 2019)」授賞式で固体光源(Solid State Lighting)用IC及び電子部品部門(ICs & Electronic Components for Solid State Lighting)の最高技術に選定されたことを12日に発表した。
 この賞は世界的な LED専門誌である LEDs Magazineと関連研究機関、学界などの専門家が、照明産業分野における技術の進歩とビジネス価値など優れた競争力を有する革新的な技術を発掘して、毎年授与するもので、照明業界に影響力のある賞として評価を受けている。
 LEDドライバは交流電源を直流に変換するコンバータと電流制御回路を用いて、照明の電力を効率的に制御する重要な電子部品である。
 今回受賞したソウル半導体のAcrich NanoDriverは世界最小クラスとなる13.5mm角の画期的なサイズで、24Wまでの高出力が可能で、従来製品に比べて電力効率を10倍以上高めた技術である。部品点数も30%以上削減され、照明設計の効率化に加えてコストダウン効果を可能にする優れた製品として顧客価値向上の点で注目されている。
 Acrich NanoDriverは昨年3月に米国安全規格であるUL認証を獲得して、製品性能と安全性が認められている。同時に照明のフリッカー現象を10%以下に抑えることができるため、「カリフォルニア・タイトル24 (California Title 24)」の安全基準が提示する30%以下を達成可能で、国際標準の要求事項を満たすことができる。
 この技術は、ソウル半導体が特許を保有しており、昨年9月と10月には同社のドライバ技術を侵害した米国の照明メーカー2社に対する特許訴訟でそれぞれ勝訴した。
 ソウル半導体照明部門のナム・ギボム副社長は、「今回の受賞はソウル半導体が高電圧LEDの 技術開発に継続的に投資した結果です」と述べ、「NanoDriverシリーズは次世代革新技術であり、照明のサイズ、重量、体積を削減することによって照明設計方式を画期的に変える 『ゲーム・チェンジャー』として顧客に差別化された価値を提供するものです」と語った。
 さらに「Acrich NanoDriverは対象を電球、フィラメント、蛍光灯、ダウンライトなど24W以下の中小型照明と想定しており、この市場規模は約30億ドルになると予想しています」とし、「ソウル半導体はAcrich NanoDriverの特許技術を用いて現在と未来の市場のニーズを満足するために、さらに開発を継続していきます」と強調した。