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ソウル半導体、米国LED 照明販売会社との特許訴訟で勝訴

September, 20, 2018, 韓国安山市--世界的なLED (発光ダイオード)専業メーカーのSeoul Semiconductor Co., Ltd. (本社:韓国安山市、代表理事:李貞勲、以下「ソウル半導体」)は、米国のLED照明製品販売会社のPhilcor TV & Electronic Leasing, Inc. (以下「フィルコア」)を相手に提起した特許侵害訴訟で、米国ネバダ州連邦地方裁判所から特許8件すべてに対して勝訴判決を受けたと発表した。
 訴訟が進むにつれ、フィルコアは判決後に訴えられた製品の特許侵害事実およびソウル半導体の特許の有効性について争うことを放棄するとともに、Acrich MJT (6V以上の高電圧チップ)、高電圧駆動技術(Acrichドライバ)、フィラメントLED、LEDパッケージング技術、LEDエピタキシャル成長およびLEDチップ製造技術など、ソウル半導体の特許を尊重するとの意思を明らかにした。それとともに、侵害行為によりソウル半導体が被った損害を賠償し、今後もこの技術の使用に対して、特許のロイヤリティを支払うことに合意した。
 一方、ソウル半導体は、今回勝訴した件以外にも、LED照明市場において被疑侵害品の流通を防ぐ目的で多数の特許侵害訴訟を進めている。
 一例として、ソウル半導体は今年の3月2日、米国最大のLED電球オンライン流通チャネル1000bulbs.comを運営しているService Lighting Electrical Supplies, Inc.に対して、10件のLED特許が侵害されたと主張し、米国テキサス州北部連邦地方裁判所に特許侵害訴訟を提起した。
 5月8日には、米国で1,550箇所余りの売場を運営している大型流通会社Bed Bath & Beyond Inc.に対して、8件のLED特許侵害を主張し、米国カリフォルニア州中部連邦地方裁判所に特許侵害訴訟を提起した。ソウル半導体は訴状で、米国の大型照明企業Feit Electricが製造した製品を含む多様な照明製品を侵害品として指摘した。
 8月にもソウル半導体は、テキサス州東部連邦地方裁判所に、米国の大規模家電製品小売チェーンのFry’s Electronicsが、テレビやスマートフォンなどのLCDディスプレイの高い色再現を可能にするKSF高色域再現技術、光学レンズ、LEDバックライトシステム、LEDバックライトレンズ、UCD技術など、これと関連する特許15件を侵害したと主張し、特許侵害訴訟を提起した。
 またソウル半導体は、多くのLED照明メーカーや販売会社に特許侵害の事実を継続的に通知し、被疑侵害品に対する使用を中止するよう複数回に渡って要請している。
 ソウル半導体照明事業部のナム・キボム副社長は、「特許が尊重される公正な競争文化をつくるためには、製造メーカーや流通業者も特許侵害製品を製造したり販売しないように、積極的な予防措置を取らなければならない」とし、「知的財産が尊重されてこそ、若者たちや中小企業も、階層間の移動が可能となり、大きく成長できる機会が得られるダイナミックかつ公正な文化が作られる。それがソウル半導体が求める価値の一つだ」と話した。