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スマートフォン市場のAMOLEDパネル需要、予想外に緩慢な成長

April, 24, 2018, London--IHS Markitの最新レポートによると、スマートフォン向け柔軟なAMOLEDパネル出荷は、2018年に成長が続くと見られているが、そのペースは予想よりも遙かに緩慢になる。
 AppleのiPhoneXで採用されて、スマートフォン向けフィルムベース、フレキシブルAMOLEDパネル出荷は、2017年に3倍以上、1億2500万ユニットとなった。2016年には4000万ユニット。また、2018年も成長は継続して力強いと見られていた。しかし、一部の高価なディスプレイパネルが原因で、iPhoneXが1000ドルを超える価格となっているために、その販売が市場予測に届かなかった。
 「iPhoneXの需要薄のためにスマートフォンブランドは、AMOLEDパネル調達計画を再検討することになった」とIHS Markitシニアディレクタ、Hiroshi Hayaseは指摘している。現状では、スマートフォン向けフレキシブルAMOLEDパネル出荷は、2018年に1億6700万ユニットに達する見込である。これは、2017年から34%増、ほぼ倍増となる予測よりも遙かに緩慢である。
 Appleは、2018年にAMOLEDパネルを使うiPhoneモデルの比率、低温ポリシリコン(LTPS)薄膜トランジスタ液晶ディスプレイ(TFT LCD)パネルを使用するモデルを見直すようである。主要中国スマートフォンブランド、Huawei、Oppo、VivoおよびXiaomiも2018年モデルでAMOLEDに移行する代わりに、引き続きLTPS TFT LCDパネルを適用する見込である。一方サムスンエレクトロニクス(Samsung Electronics)は今年、Galaxy S9にフレキシブルAMOLEDパネルを継続使用する計画である。
 その結果、TFT LCDパネルからの切り替えによるAMOLEDスマートフォンパネル需要は減速する。IHS Markitの「スマートフォンディスプレイ・インテリジェントサービス」レポートによると、スマートフォン向けAMOLEDパネル総出荷は、2018年に14%増、4億5300万ユニットに成長する見込である。2017年は、3億9700万ユニット。ガラスベース、リジッドAMOLEDパネルの出荷は、2018年に一桁成長で2億8500万ユニットとなる見込。
 一方、高解像度スマートフォンディスプレイ需要はミッドからハイエンドスマートフォン市場で増加しているので、LTPS TFT LCDパネルは2018年に成長が続いて、2017年の6億5600万ユニットから19%増、7億8500万ユニットと予測されている。LTPS TFT LCDパネルは、2018年、ミッドからハイエンドスマートフォンパネル市場でAMOLEDパネルよりも高成長が予測されている。
 ローエンドスマートフォンや携帯電話に使用されるアモルファスシリコン(a-Si) TFT LCDパネルの出荷は2018年に、2017年の9億6500万ユニットから16%減、8億700万ユニットになると予測されている。これはAMOLEDやLTPS TFT LCDパネル需要の成長を相殺する。
 TFT LCDとAMOLEDパネルの両方を含む、モバイルフォンディスプレイの総出荷は、2018年、前年比で1%増、20億2000万に達すると予測されている。
(詳細は、www.ihsmarkit.com)