Business/Market 詳細

GaN LED売上は2013年に10.6%増

February, 18, 2014, El Segundo--急増する照明、タブレット、携帯電話バックライト需要に牽引されてGaN LEDの世界的な販売額は2013年に10.6%増加したが、市場の2桁成長時代はこれが最後となる見込みだ。
IHS Technology「四半期GaN LED需給市場調査:4Q13」によると、GaN LEDの世界販売額は2012年の112億ドルから、2013年には124億ドルに増加した。今年の売上の伸びは4%と予測されており、売上高は129億ドル。出荷数量は引き続き増加するが、市場は2015年から横ばい状態が続くと見られている。
IHSのLED担当主席アナリスト、Jamie Fox氏はこのトレンドについて、「GaN LED市場は、照明とディスプレイバックライト分野からの需要増に牽引されてここ数年、著しい売上増を経験した。しかし、LEDバックライト市場の売り上げは下降が始まった。とは言え、照明は引き続き拡大する。バックライト市場の縮小と照明市場の拡大により、結果的にはこの先数年のGaN LED市場の売り上げは横ばいとなる」とコメントしている。
売上の伸びは止まってもGaN LEDの出荷数量は、この先数年は伸び続ける。2013年の成長率17.3%の後、2014年は7.3%、2015-2018年までの出荷数量は3~4%の範囲で増加を続ける。
バックライト用途のLEDは、まもなく100%の飽和状態に達する。加えて、TVやPCモニタのLEDの価値は下落が始まっている。
一方で、急成長のタブレット用LEDも減速する。この分野のバックライト市場は、LED技術に関しては、成熟に達しつつあり、タブレット機器の出荷水準も以前ほど急速に成長しない。
全体として、GaN LEDバックライトセグメントは、2018年には37億ドルに落ち込む見込みだ。2013年の市場規模は43億ドルだった。
対照的にGaN LED照明セグメントは、2013年の42億ドルから、2018年には59億ドルに増加する。
2013年では、GaN LEDバックライトアプリケーション全体は、55億ドル vs. 42億ドルで、まだ照明セグメントを上回っていた。照明とバックライトの売上は、2014年、2015年では拮抗するが、2016年には照明のリードが決定的となる。