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マイクロLEDディスプレイが先々LCDやOLEDと競合

March, 1, 2017, Lyon--Yole Développementのレポートによると、2014年にAppleがLuxvueを買収したことでマイクロLEDディスプレイについての関心は爆発的に拡大した。それ以来、多くの企業が革新的技術の開発への取り組みを開始した。ヨール(Yole Développement)の姉妹会社、KnowMadeは、2000-2016の期間にマイクロLED分野の特許は1570件を超えているとレポートしている。多くの企業がマイクロLED開発に投資しているが、X-Celeprint, Playnitride, Mikro-Mesa, VueRealおよびLumiodeを含むスタートアップが最も活発である。
 マイクロLEDは、発光ディスプレイ技術である、OLEDと同様、高コントラスト、高速、広い視野角をもつ。とは言え、色域は広く、高輝度であり(何桁も)、消費電力は大幅に低下、寿命は改善されており、堅牢で、環境安定的である。さらに、マイクロLEDはセンサや回路を統合できるので、指紋識別やジェスチャコントロールなどのセンシング機能内蔵の薄型ディスプレイが実現する。
 最初のマイクロディスプレイ商用製品は、2016年にソニーが発表した。これは従来のパッケージドLEDsをマイクロLEDsで置き換えたスモールピッチLEDビデオディスプレイの形式である。最初のコンシューマキラーアプリは、スマートウオッチの形で登場する。これは、Luxvueを買収したAppleによるものである。マイクロLEDsは、最終的には拡張現実/複合現実(AR/MR)で優勢になると考えられている。そのアプリケーションに必要となる輝度と低消費電力の両方を提供できるからである。
 Yole Développementシニアテクノロジー&市場アナリスト、Dr Eric Virey によると、解決すべき技術課題は依然として多様であるので、少なくとも2019年、高い可能性では2020年までは、市場に他の製品が登場することは考えられない。
 さらに、スマートウオッチの最初の成功は、技術とサプライチェーンの成熟を促進し、マイクロLEDは、ハイエンドTVs、タブレット、ラップトップでOLEDと競合する。これらのアプリケーションではあまり破壊的ではないが、マイクロLEDはOLEDとLCDの最高の特徴をまとめて提供する。スマートフォンは難物であり、非常に小さなマイクロLEDs(<5µm)の製造と取り扱いでさらなる技術改善が必要である。最も楽観的なシナリオでは、マイクロLEDディスプレイ市場は、2025年に3億3000万台に達するとヨールは見ている。