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LED照明世界市場は2017年に365億2000万ドル

January, 27, 2014, London--Frost & Sullivanは、「LED照明世界市場」レポートを発表した。それによると、市場規模は2012年に91億8000万ドルだったが、2017年には365億2000万ドルに達する見込みだ。特に、住宅と屋外用途が急増する。
エネルギー消費を減らし、照明のグリーンハウスガス(GHG)排出を最小化する必要性がLED照明市場成長の原動力になっている。照明は世界のエネルギー消費の15%を占め、GHG排出の5%を占める。普及促進のために市場のプレイヤーは、保守サービスとともに導入相談を含む統合LED照明ソリューションをエンドユーザに提供している。LEDランプの価格下落も世界的な販売数量増の力となり、新興国を自国のエネルギー消費に見合うように個体照明(SSL)に向かわせている。
Frost & Sullivanのエネルギー&環境担当アナリスト、Balaji Anand Sagar氏は、「世界中の政府が照明需要対処にSSLを採用するようになりつつある。SSLは、2030年までには60%増える見込みだ。省エネLED光源は、平均寿命が15000時間あり、寿命がわずか1000時間しかない白熱電球と同等のルーメン出力があるので、膨大な市場性がある」とコメントしている。
しかし世界のLED照明市場は、まだその潜在力を十分に発揮していない。これは、白熱電球の撤去が段階的に進んでいること、コンパクトなCFLがほとんどの国でまだ初期段階にあるためである。これらの照明技術に満足しているエンドユーザが移行するには時間がかかり、LED照明の利点についての認識が深まらなければならない。
不況に強い置き換え市場は引き続き伸びていくが、最近の経済低迷による建設活動の落ち込みが新規導入に影響を与えている。その結果、世界のLED照明市場は今後一段とM&Aによって統合が進み、市場における存在感、ブランド認知度強化が進むものと見られている。