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OLED材料開発に深層学習人工知能プラットフォームライセンス取得

August, 22, 2016, Fukuoka--熱活性遅延蛍光(TADF)技術をベースにして、次世代OLEDディスプレイと照明製品の日本のスタートアップ、Kyulux, Incは、ハーバード大学から材料発見プラットフォームのライセンスを取得した。
 ライセンスはハーバード大学のMolecular Space Shuttle深層学習システムに関するもので、ディスプレイや照明アプリケーション向けの材料の発見に使用する。Molecular Space Shuttleは、ハーバード大学の科学&化学生物学のAlán Aspuru-Guzikグループが設計した人工知能プラットフォーム。
 Nature Materialsに発表された論文によると、同グループは何100万の分子の安定性および他の特性を素早くスクリーニングする同システムの能力を実証した。これらの安定性や特性は、携帯電話やTVディスプレイの商用生産での利用に必要とされる特性をもつ光を生成する分子にとって不可欠になる。
「実験の専門家を利用することに加えて、最先端の量子化学と機械学習を利用して、高度な分子材料を開発することによって、膨大な数のハイパフォーマンス青色OLED材料を発見した。その評価を受けて、このプラットフォームが商用開発に採用され、TADF材料の迅速なスクリーニング能力を利用できるようになる」と研究リーダーである、Aspuru-Guzik教授はコメントしている。
 Kyuluxのソフトウエアライセンス取得にともない、同システムを開発した主要研究者3名が、ボストンのKyuluxの計算科学グループに加わる。また、Aspuru-Guzik教授は、非常勤の科学顧問としてKyuluxに参加する。
 「TADF分子は、商用化に向けて高効率発光と長寿命を達成するために、非常に複雑な材料設計ルールを必要とする。Molecular Space Shuttleにより、われわれは短期間に、これまで設計していなかった広範な分子にアクセスできる。これは、Kyuluxの競争力を強化するための重要技術である」とKyuluxのCTO、Junji Adachiは話している。