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AMOLEDの成長はディスプレイ業界のブライトスポット

May, 2, 2016, Santa Clara--IHSの調査によると、アクティブマトリクス有機LED(AMOLED)ディスプレイが急速に伸びてきている。これは、コスト低下、エンド市場家電デバイスで普及が進んでいること、製造能力増強によるものである。
 LCD技術はディスプレイ業界ではまだ優勢であるが、AMOLEDディスプレイ出荷は前年比40%成長で2016年に3億9500万ユニットに達すると予測されている。AMOLEDディスプレイの販売額は25%増、150億ドルに達するとIHSは予測している。
 IHSテクノロジー(IHS Technology)のシニアディレクタ、David Hsieh氏は、「AMOLEDはフラットパネルディスプレイ業界で最も輝く領域になりつつある。AMOLEDは、LCDよりも構造が簡単であり、薄く、軽量フォームファクタ、優れた彩度とコントラスト比、速い応答時間、容易なタッチファンクション統合が特徴。さらに、AMOLEDはポリマベース基板に作製されるので、柔軟であり、曲げられ、折り畳みさえできる。有機EL材料は可溶性印刷プロセスで造れる。すなわち、AMOLEDは非常にローコストになる可能性がある」とコメントしている。
 AMOLED開発の障害の多く、製造非効率、歩留まり管理問題、高い投資コスト、発光材料の短寿命は、2015年に解決され、生産が改善されている。OLEDは、多くのアプリケーション、特にスマートフォン、スマートウォッチ、自動車ディスプレイ、家電製品、ニアアイVR機器やテレビなど、多くのアプリケーションでニッチ市場からスタートした。
 例えば、サムスンエレクトロニクス(Samsung Electronics)は、AMOLEDを同社のGalaxyスマートフォンで差別化ポイントとして使用している。2015年下半期から、多くのスマートフォンブランド、特に中国のメーカーが、AMOLEDをデバイスに導入している。Google, Microsoft, Meizhu, Blackberry, Huawei, HTC, ZTE, OppoおよびCoolpad。2016年では、5インチHD、5.5インチFHD、5.5インチと6インチワイドクワッドHD(WQHD)が主要AMOLEDをスマートフォンディスプレイの原動力となる。
 AMOLEDのスマートフォンディスプレイへの採用は、2015年の17%から、今年は21%に上昇する見込みである。Appleは、2017年後半の新しいiPhoneでAMOLEDをディスプレイ光源に採用すると言われている。「Appleが実際にAMOLEDディスプレイを使い始めると、フレキシブルフォームファクタの開発では、移行の節目と見なされる」とHsieh氏は語っている。
 IHS OLEDディスプレイ市場トラッカーによると、OLED TV出荷は2016年にさらに拡大する。これは、工程の改善、製造効率強化、有機発光材料層の改善によるものである。LGディスプレイは、すでにAMOLED TVパネルをUHD 65インチに拡大しようとしている。これによりAMOLEDはハイエンドTVセグメントに入る。IHSは、OLED TVディスプレイ出荷は、2016年に前年比125%成長、90万ユニットに達すると見ている。
 タブレットやノートPCsは、AMOLED、スリムで軽いフォームファクタ、、高解像度のためのもう1つの重要な分野。8インチおよび9.7インチのQXGAディスプレイ、12インチAMOLEDパネルが、今年モバイルPC領域で登場し始めると見ている。多くのPCブランドは2016年から、ノートPCs、トゥー・イン・ワンコンバーティブルモバイルPCモデルでAMOLEDの採用を計画している。AMOLEDモバイルPCパネルは、2016年に前年比63%成長で860万ユニットに達するものと予想されている。
 AMOLEDは、応答時間と消費電力では、他のディスプレイ技術より優れており、これはVRや拡張現実(AR)デバイスを含むニアアイディスプレイデバイスでは極めて有用である。AMOLEDディスプレイやシリコンプロジェクションディスプレイ上のOLED、これらはいずれもニアアイディスプレイに使用されるが、これらは2016年に前年比119%成長で、360万ユニットに達する見込みである。