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LEDinside予測、自動車用LED市場は2020年に約23億ドル

January, 6, 2016, Shenzhen--LEDインサイド(LEDinside)によると、業界の競争激化にともない、LEDメーカーはニッチアプリケーション市場に枝分かれしつつある。現在、自動車用LED市場への参入がブルー・オーシャン戦略とみなされている。この市場が比較的競争相手が少なく、高価格が可能になっているからである。
 トレンドフォース(TrendForce Corp)のLEDインサイド事業が発表した「2016 LED市場需要と供給分析」によると、2015年の自動車用外装LEDの世界市場規模は12億1000万ドルとなる見込み。この数字は、2015-2020期間にCAGR 8%で成長し、2020年には22億9000万ドルに達すると予測されている。また、標準パワーLED市場価値は徐々に低下していくが、それに対してハイパワーLEDの市場価値は急上昇する。今後、自動車用LEDアプリケーションは、ハイパワーLED市場で立ち上がる。
 自動車外装には、方向指示器、フォグランプ、ヘッドライト(ハイ/ロービーム)、位置表示灯が含まれる。LEDインサイドのリサーチマネージャ、Duff Lu氏によると、これらのアプリケーションで使用されるハイパワーLEDの数量は毎年増加している。年間の数量増がハイパワーLED価格下落を打ち負かしてきたので、自動車外装LEDの市場価値は、2015-2020の期間にCAGR 8%成長が可能になっている。また同氏によると、自動車外装市場におけるLED製品の普及率は現在、15%未満。したがって、成長余地は大きいと同氏は分析している。特にハイ/ロービームLEDは市場価値で最高成長が予測されており、2015-2020年の間にCAGR 11%成長が見込まれている。
 LEDインサイドの推定によると、世界の自動車外装アプリケーションで使用されるLED総数は、今年は27億9000万個だが、2020年には36億7000万個に達する見込み。2015-2020年、ヘッドライトや位置表示灯で使用されるLED数量はCAGR 15%超で成長する。同期間にハイ/ロービームLEDは、最高のCAGR 23%成長が予測されている。
 自動車内装LEDに関しては、市場のほとんどの製品がまだ標準パワーLEDを使用している。標準パワーLEDの平均販売価格の下降にともない、自動車内装LED世界市場価格は次の5年でマイナス成長が予測されている。LEDインサイドの推定では、今年の市場価値は6億500万ドル、2020年までには6億300万ドルに落ち込む見込み。
 この下落傾向の唯一の例外は自動車計器群向けLED。このアプリケーションの市場価値は逆風に抗して成長を続ける。これは、従来の機械的計器がLED計器パネルに置き換わりつつあるためである。これらのパネルの平均サイズも拡大しているので、必要なLED数も増える。したがって、LEDインサイドはこの市場は、2015-2020年の期間にCAGR 3%成長を予測している。