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VTT、スマートメタルパーツを3Dプリント

April, 19, 2018, Espoo--フィンランドVTT技術研究センター(VTT Technical Research Centre of Finland)は、スマートシャフトの3Dプリンティングに成功した。特に全般的なプロセス管理チェーン、3Dプリンティング、センサ技術、ワイヤレスデータ転送、同じパッケージの条件モニタリングが斬新であるとされている。新しい製法により、新ビジネスモデルの創造が可能になり、発展中のAIに競争力を与える。
 製造技術におけるデジタル革命は、アディティブマニュファクチャリング(AM)、デジタルモデルに基づいたアイテムの3Dプリンティングにある。これは、パーツの調整と迅速なオンデマンド製造を可能にする。この分野の技術開発の最も激しい競争は、スマートソリューションに関わる。R&Dへの幅広い投資は行われているが、実用的なソリューションの開発成功はほとんどない。センサが3Dプリント金属構造の機能部分を形成するようなソリューションである。
 VTTの概念実証デモは、一連のセンサ、つまりスマート識別を製造中の3Dプリント金属パーツに付加することができる。狙いは、装置、デバイスのパフォーマンスや状況の追跡、パーツの信頼性評価である。
 「われわれはスマートコンポーネントデモを成功させ、潜在的な技術を探求した。製造段階で、加速度計と必要な配線を3Dプリントされた摩擦軸受(ベアリング)用金属シャフトに埋込んだ。加えて、ワイヤレス通信を行うエレクトロニクスを軸受に導入した。われわれはシャフトの計測技術とデータ転送の信頼性を軸受テストベンチで実証することができた。データがコンポーネントからクラウドに直接ワイヤレス転送されると、正確なデータの迅速な収集と利用が著しく増加する。これによりわれわれは人工知能(AI)に向けて大きく前進することができる」と研究チームリーダー、Pasi Puukkoは説明している。
 この方法は、従来の製造方法に対して設計者に非常に高い自由度を提供する。例えば、摩耗計測センサを持つデバイスは最新の情報を提供し、製造を中断することなく、必要なメンテナンスが自動的に始まるようにできる。
 開発された方法の可能なアプリケーションの幅は広い。産業機械の製造からエネルギー、鉱業、輸送業までである。埋込センサは、要求の厳しい条件に最適である。センサと配線はコンポーネント内部に保護されており、正常な機能が構造表面の外部配線によって妨げられることがないからである。