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線路を迅速・高精度に計測するレールトラックスキャナRTS

September, 3, 2014, Freiburg--新しいタイプの光センサシステムが線路を迅速、高信頼、安全に計測する。センサは、レーザスキャナを使用して形状異常を発見し、処理過程で3D像を生成する。フランウンホーファー(Fraunhofer)IPMが開発したレールトラックスキャナは小型・コンパクトで、鉄道車輌に無理なく搭載できる。
 安全な線路インフラを維持するために様々な線路パラメータを定期的に計測する必要がある。線路の形状異常は伸張によるものだが、これは突然の亀裂、したがって連鎖反応に至る可能性がある。これによって線路や枕木が長距離にわたって破壊されるかも知れない。現在、線路インフラの状態は、一般にカメラベースのシステムで記録される。この方式の問題点は、周辺光、人工照明への依存、複雑な処理とデータの評価、写真画像を蓄積する大容量のメモリである。
 フランウンホーファーIPMのレールトラックスキャナRTSは、線路、レールヘッド、枕木、軌道道床の形状計測に用いられる初めてレーザスキャナである。特殊設計の光学構造によりスキャナは道床からわずか1.2m上に搭載される。レーザは、幅約1.7mの計測車輌の前進に対して横方向に線路をスキャンする。それに直接リンクされた線路とインフラの非常に精細な3D画像が、1秒間に最大800プロファイル、200万測定を利用して生成される。適切なアルゴリズムにより、距離、高さ、険路の傾斜、レールヘッド形状などのパラメータをこの方法で生成した点群から抽出し、目標プロファイルと比較する。スキャン頻度は、関連する作業に柔軟に適合できる。地形構造、構造の変化は、1㎜以下の計測ターフ確かさで高信頼に検出される。