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ドイツレーザ産業、2014年世界市場トレンドを上回る活況

April, 16, 2015, Frankfurt--ドイツ工業連盟VDMA、レーザとレーザシステム部門のデータによると、レーザベースの製造システムを生産しているドイツの企業全体で、生産額が10億ユーロを上回った。
 2014年、メンバー企業は約8億5200万ユーロのレーザベースの装置を製造した。これは2013年(この年は+8%)比11%成長となる。国際的に活動しているグループの生み出す付加価値を統合すると前年比10%増、10億1000万ユーロとなる。いずれの分析も、固体レーザを搭載したシステムが極めて活発であるというトレンドを強調している。
 スイスのOptech Consultingによると、2014年のレーザ材料加工システムの世界市場は、8%成長で87億ユーロに達している。
 2013年の受注額4%増は、生産額に比べてそれほど大きくないことは明らかであるが、2014年には20%増、10億4000万ユーロに跳ね上がった。これは主に海外需要に押し上げられたものである。
 2014年のレーザシステムの輸出は16%増、6億6400万ユーロとなり、世界市場におけるドイツメーカーの並外れた競争力を示している。生産額に対するシェアは78%に上昇した。2013年の構造と比べると、西欧で新たな増加が見られ、また、この成長に大きく貢献している地域は米国、中国、日本である。

ドイツの高品質レーザ光源に世界中から需要
 ドイツにおける生産額、5億200万ユーロ(+9%)は、力強い5億1900万ユーロ(+17%)の受注にほぼ等しい。生産額は、世界規模、国際的に活動している企業による付加価値を含めると、ドイツだけの業績よりも約1/3大きく、6億6800万ユーロ、5%増となる。これらは、CO2レーザ、固体レーザ、ダイレクトアプリケーション向けの完全ダイオードレーザで構成される。
 これに会員企業の量産前段階のレーザダイオード、エキシマレーザが加わる。これら両方を併せて約2億3800万ユーロとなる(+10%)。エキシマレーザは微細構造加工向け、研究室や医用工学で好まれる。
 2014年、レーザ光源の輸出は3億200万ユーロ、15%の成長を記録した。生産額と比較したシェアは健全な61%に上昇。2013年に対して出荷先の地域、国のシェアでは、西欧とアジアが著しく伸びたが、中欧/東欧は適度の成長。
(詳細は、http://www.vdma.orgz)