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IDC、世界の3Dプリンティング支出、2022年に230億ドル

August, 9, 2018, Framingham--IDCが発表した「半年ごと3Dプリンティング世界的支出ガイド」によると、3Dプリンティング支出(ハードウエア、材料、ソフトウエアおよびサービス)は、CAGR 18.4%成長で、2022年には230億ドルに達する見込である。同社の予測では、世界的支出は2019年に140億ドルを超え、これは2018年から23.2%増となる。
 全体として、3Dプリンターと材料は、予測期間を通じて世界の総支出の約2/3を占め、2022年にはそれぞれ78億ドル、80億ドルに達する見込である。サービス支出は、2022年に48億ドル、これはオンデマンド部品サービスととシステムインテグレーションサービスが牽引する。ソフトウエア購入は、市場全体と比較して成長は緩慢であり、5年でCAGR16.7%成長。
 IDC、リサーチマネージャ、Marianne Daquilaは、「3Dプリンティングソリューションは、従来の産業、航空宇宙、自動車製造、ヘルスケア以外で勢いを増している」と言う。「プロのサービスや小売は、予測期間末までには年間支出がそれぞれ10億ドルを超える、これは完全カスタマイズソリューションの利点が原動力となっている」と分析している。
 2019年、米国が最大の総支出(54億ドル)地域、これに西欧が続く(40億ドル)。それともに、これら2地域は、予測期間を通じで全3Dプリンティング支出の約2/3を占める。中国が、支出では19億ドルでNo.3の地域、これにアジア太平洋(日本を除く)、中欧/東欧(CEE)、中東とアフリカ(MEA)が続く。
 3Dプリンティングの主な利用例はプロトタイプ、アフターサービス部品、新製品の部品である。これら3つの利用例は、2019年世界の支出の45%となる。歯科オブジェクトや医療支援オブジェクト、組織/器官/骨プリンティングは、5年CAGRsは21%を超える。
 「高速3Dプリンターの登場、生産形態、3Dプリンティングシステムで利用できる材料の範囲の拡大により多くの産業で3Dプリンティングの採用が広がる」と3Dプリンティング調査ディレクタ、Tim Greeneは見ている。「これら新材料の開発の中には極めて重要なものがある、それが採用と利用の両面を後押しするからである。予測期間で、IDCは、3Dプリント材料の収益が3Dプリンターハードウエアの収益を上回ると予測している」。