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SLS装置市場、2023年に9億4740万ドル

August, 7, 2018, Maharashtra--マーケッツアンドマーケッツ(MarketsandMarkets)は、「選択的レーザ焼結(SLS)装置市場、材料(金属、ナイロン)、アプリケーション(工作機械、重機、ロボット)、産業(消費材、自動車、医療機器)、レーザタイプ、地域ごとの2023年までのグローバル予測」を発表した。
 SLS装置市場は、2018年に3億3950慢ドルと推定され、2018-2023年に装置と材料はCAGR 22.8%で成長し、装置と材料は2023年には9億4740万ドルに達する見込みである。一方、装置市場は、SLSとDMLSを含め、予測期間にCAGR 27.5%で成長する。市場の成長は、エンドユーザー産業でSLS装置需要が増えているためである。例えば、コンシューマー製品、自動車、航空宇宙&宇宙飛行、機械および装置、ヘルスケアや医療機器、芸術やファッションなどで、SLS装置はプロトタイプ作製に利用される。

ナイロンベースSLS装置が2017年SLS装置市場全体で優勢
 さまざまな材料ベースSLS装置の中で、ナイロンが2017年、SLS装置市場全体で最大シェアだった。一方金属ベースSLS装置は、予測期間に最速成長が見込まれている。ナイロンベースSLS装置は、コンシューマー製品や自動車産業で広範に利用されており、これが2017年の最大市場規模に貢献している。SLS装置は、コンシューマーエレクトロニクス機器などプロトタイピングや機能プロトタイピング、GPS製品の開発プロトタイピング、香水瓶の設計、洗濯機や皿洗い器外装体設計などで幅広く利用されている。

ロボットアプリケーション向けSLS装置市場が予測期間に最高CAGR
 最近までロボットメーカーは、既存の市販部品を使うという制約を受けていた。SLSプリンティングが登場し、今ではコスト効果の優れたSLS 3D装置や手ごろな価格で自由な設計ツールを使って独自のパーツを設計、プリントできる。SLS装置の採用は増加し続けており、SLS 3D装置を使ったロボット構築の加速化が期待されている。これによりプロトタイプのコストが最小化され、多くの場合、最終部品のコストも下がる。ロボットアプリケーションは、主に金属ベースSLS装置を使ってプロトタイプや詳細な最終製品を造る。

APACにおけるSLS装置市場が予測期間に最高CAGR成長
 APACにおけるSLS装置市場は、予測期間に最高CAGR成長が予想されている。これは、コンシューマー製品、航空宇宙、自動車、ヘルスケア、宝石などの業種でSLS装置採用が増加しているためである。SLS装置と材料の採用増は、APACでSLS装置の普及を一段と促進することになる。APACにおける市場への最大貢献者は、日本と中国である。中国は、SLS 3Dプリンティングアプリケーションに関して膨大な潜在性があり、またAPACにおける最速成長市場でもある。しかし、北米は、2017年SLS装置市場で最大シェアだった。これは、技術的進歩とこの地域の広範な産業で技術の採用が進んでいるためである。