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VW Caddyに3Dプリントフロントエンド構造を装着

September, 13, 2017, Krailling--Altair, APWORKS, csi entwicklungstechnik, EOS GmbH, GERG, および Heraeuは、VW Caddyの前部構造を使い、自動車産業内で産業3Dプリンティングの最大の可能性を実証した。
 構造は非常に軽量、安定的で、同時に高度な機能統合を特徴としている。3i-PRINTとして知られるこの共同開発プロジェクトで関連企業は、設計、シミュレーション、最適化、製造から部品の後加工まで、工程の全開発段階をカバーした。概念設計から最終車両まで、プロジェクトはわずか9カ月で完了した。

自動車産業にとってのAMの価値
 イノベーションを促進し、疑う余地のない開発プロセスに影響を与え、今後数年で産業3Dプリンティング、AMは、大規模製造で不可欠の役割を果たすことになる。同技術は、すでに広範な産業に導入されつつある。AMを使う製造と設計技術の普段の進化により、その技術は将来的にコスト効果が高く、効率的になっていく。言い換えると、3Dプリンティングの利用の増加は続く、自動車産業でも同様であ。イノベーションを促進し、最終的に開発プロセスを形作るために、今日の設計とAM領域で全ての可能性を探究することが重要である。
 自動車工学におけるAMの真の価値提案は、構造力学と軽量構造を遥かに超えて考えを拡大することでのみ実現可能になる。この機能的統合は、可能な限り多くの技術的特徴を、可能な限り少ないコンポーネントで実装し、結果的に付加価値をつけることであり、3Dプリンティングの利用を自動車産業で利用する重要な優位性を付加するものである。Caddyコンセプトで、3i-PRINTプロジェクトは、未来の技術的可能性を実証することを狙っている。

耐力構造のための有機的設計
 自動車分野における進行する電化トレンドを考慮して、例えば駆動系やアクチュエータ、熱管理は、設計空間と全般的な重量の削減とともに、前部の設計では重要なポイントだった。さらに、自動車の安全、性能、快適性に関わる構造要件に対処する必要がある。
 その結果、積層造形されたフロントのパーツは、アクティブとパッシブ冷却両方の細部を含む耐荷構造である。例えば、バッテリーやブレーキシステムを冷却する空気流。加えて、熱管理、受動的な安全性、流体収容にリンクする機能は、前部モジュールの有機的な荷重主導設計に組み込まれている。構造に組み込まれた追加機能の一例は、ファウンテン溶液タンクである。これは、トポロジー最適化を行う際に前部構造②組込み可能であった。

csi entwicklungstechnikが始めた、3i-PRINTプロジェクトは、画期的なプロトタイプコンセプトを可能にするR&D向けの俊敏エンジニアリングプラットフォームとなる。考えは、産業用3Dプリンティングを含む新しい開発ツールと方法の利用に基づいている。プロジェクトの目標は、最先端の製造法の可能性を実証し、十分に活用することである。3i-PRINTプロジェクトは、新しいアイデアを迅速に実装するコラボレーションのオープンプラットフォームである。
(詳細は、www.3i-print.com)