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世界の3Dプリンティング市場、予測期間にCAGR 18.0%成長

September, 6, 2017, NY--トランスペアレンシーマーケットリサーチ(TMR)の調査によると、世界の3Dプリンティング市場は膨大な数の大規模、中規模ベンダに広がっており、今後も市場勢力図は細分化されたままとなる見込み。とは言え、3Dプリンティング市場では数社、Stratasys, Ltd., EOS GmbH, and Solidscape, Inc.が強力な位置を維持する。これら3社は、2016年にパイの大きな部分をとり、強力な地域的プレゼンスによりトップの座にとどまっている。
 TMRの予測では、世界の3Dプリンティング市場は、2017-2025の期間にCAGR 18.0%で成長し、2025年末までには世界の市場規模は323億ドルに達すると推定される。これは、2016年の73億ドルから大きな成長である。3Dプリンティングの市場はまだ立ち上がったばかりであるので、同レポートは、近い将来、競争がさらに激化するイノベーションで新規プレイヤが参入すると見ている。

従来製造法に対する利点が需要拡大の原動力
 3Dプリンティング産業は、アプリケーション領域を広げることで、過去数年、堅実な成長を経験した。従来製法に対する3Dプリンティング利用の利点の認識が高まることが、その成長を支援している。さらに、新しい材料の取り込みや最終モデルの表面強化など進行中の技術進歩が3Dプリンティングのアプリケーション領域を広げ、予測期間において、3Dプリンティング産業の成長を後押しすると見られている。カスタマイズ製品開発の容易さ、製造コスト削減、3Dプリンティングプロジェクトに対する政府の投資が、世界の3Dプリンティング市場の繁栄を後押しする要因である。一方、材料の利用が限られており高コストであること、製造コストの削減、標準のプロセス制御の欠如は、世界の3Dプリンティング市場が直面する制約でもある。

サプライチェーンマネージメントの欠如が市場の成長を阻害
 レポートによると、製造プロセスを強化する大きな潜在力と、効率的なサプライチェーンマネージメントに対する明白な要求がある。それとともに、プリンテッドエレクトロニクス、教育、宝石、自動車などいくつかのエンドユース業界における広範な未開拓の市場は、ベンダにとって、継続的に新たな商機を開くことになる。ただし、製品品質を確保し、設計ツールを限定する限りにおいてである。
(詳細は、www.transparencymarketresearch.com)