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米国3Dプリンタ出荷は2015年に約20%成長

June, 22, 2016, Framingham--IDCの予測によると、米国における3Dプリンタ出荷は、2015年に前年比約20%成長だった。さらに、USの3Dプリンタ総出荷は、2020年までの予測期間にCAGR 16%超で成長する見込みである。
 「3Dプリンタを採用している人々や企業は、製品創造や開発サイクルで著しい時間とコストの削減を日々認識しつつある。プリンタ速度が増し、材料の範囲が拡大するにともない、おびただしい数の製品や部品、したがって市場が3Dプリンティング/積層造形の影響を受けることになる」と調査ディレクタ、Tim Greene氏はコメントしている。
調査の要点
・1000ドル以下の販売価格の非常にローエンドのプリンタの出荷は、2020年までにCAGR 12%超で成長する。これらのプリンタは、主にFFF/FDMベースであり、確実に3Dプリントできる材料の拡大とともにより便利になる。
・IDCは、プロフェッショナル3Dプリンタセグメントの力強い成長(20%超)を予測しており、このセグメントは、より正確で耐久性のある3Dプリントを非常に高速に可能にする一連の技術に依存している。
・超ハイエンド市場の出荷は、主に材料噴射、焼結/溶融技術をベースにしており、この先数年は成長率は極めて高い。これらのシステムをプロフェッショナルプロトタイプの量産やオンデマンド部品の製造に用いる企業が増えるためである。

技術的注目点
・FFF/FDMプリンタは、2015年総出荷の75%超を占めたが、2020年にはこのセグメントは総出荷の60%を下回るとIDCは予測している。
・ステレオリソグラフィベースの3Dプリンタは、米国では2015年に総出荷の約11%、2020年には20%を超えると予測している。
・焼結/溶融技術は、予測期間を通じて力強い成長が見込まれている。これは既存のユーザが、ハイエンドでこうした技術への投資を増やし、同時に新規市場参入者がこれらの技術への投資コストを下げ、高品質で高い耐久性の3D製造能力が一般化するからである。
・Mcor(Mcor Technologies Ltd)のSelect Deposition Lamination(SDL) 3Dプリンタ技術は、より低い価格に再設定され、これによって幅広い業界で出荷レベルが高くなる。
・材料噴射は、最も動的な技術セグメントの1つである。予測期間を通じて、このセグメントは、世界的な3Dプリンティング市場リーダー3D SystemsとHPの一部になったStratasysによって駆り立てられる。

「3Dプリンタハードウエア市場の成長は、3Dプリンティング/積層造形全体の一部に過ぎない。プリンタハードウエア売り上げは、3Dプリンティングサービスや材料消費と合わせて、すでに米国では2015年に25億ドルとなっており、2020年までには20%を超える成長が見込まれている」とGreene氏はコメントしている。