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シンガポール南洋理工大、3Dプリンティングセンター開設

May, 20, 2016, Singapore--南洋理工大学(NTU)は、3Dプリンティングで画期的なソリューションを開発する新しい研究センターを立ち上げた。
 3Dプリンティング、積層造形は、RIE(Research, Innovation and Enterprise) 2020計画で先端的製造および工学技術分野における必須の実現技術として確認されている。
 積層造形は、分野横断的技術の1つであり、これシンガポールの重要産業分野、航空宇宙、防衛、海洋と沖合、建設などを補強しサポートする。積層造形の世界市場は、2020年までに210億ドルに成長すると予測されている。
 センターは、中規模センター基金国立研究財団(NRF)シンガポールによって10年で4200万ドルの助成を受けている。
 NTUは大手企業とも提携しており、新しい研究センターはすでに産業および様々な政府機関からさらに4100万ドルを獲得している。
 NTUセンターの研究者は、建設で複数の新しい開発に取り組んでいる。これには、部屋、梁、柱など、建物の特注コンクリート構造を3Dプリントする新しい方法が含まれている。このプロセスは、現在の鋳造法と比べて経済性が高く環境に優しいと見られている。
 伝統的に、コンクリート構造は流し込みで造られている。これは、生コンを特殊な型に流し込むプロセス。続いて、それが乾いて所望の物体が形成される。現在、多数の形状とサイズのコンクリート部分は、設計青写真を3Dプリンタにアップロードすることで3Dプリントできる。
 次に、生コンがレイヤごとにプリントアウトされて所望のパーツが形成される。オペレータは、高価な個別モールドを作る必要はなく、次の設計に移ることができる。
 別の研究プロジェクトでは、新しいセンターは、繊維強化建設材料の製造自動化に取り組んでいる。ここでは、コンクリートが、金網支持面にコンクリートを吹き付ける。新しいプロセスにより先端材料がコンクリートと組み合わさって一段と高強度の壁ができる。
(詳細は、www.ntu.edu.sg)