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産業用レーザの中で成長著しいファイバレーザ

May, 16, 2016, Wellesley--BCCリサーチ(BCC Research)によると、産業レーザ業界は活発、ロバストであり、成長している。世界経済が成長していないときでさえ、産業用レーザは伸びてている。BCCリサーチは、進化する技術がこの世界市場、特にファイバレーザサブマーケットで、継続して成長を後押ししていると明らかにした。
 産業用レーザアプリケーションは、2つの大きなセグメントに分類できる。マイクロ材料加工と材料加工である。産業用レーザの主なタイプには、CO2レーザ、Nd:YAGレーザ、固体レーザ、ディスクレーザ、ファイバレーザがある。
 産業用レーザの世界市場は、2015年の46億ドルからCAGR 6.6%で成長し、2020年には63億ドルに達する。コンシューマエレクトロニクス産業がセグメントとして最大エンドユーザ産業であり、2015年の15億ドルからCAGR 6.1%成長で2020年には20億ドルに達する。建設業は、二番目に大きなセグメントで、CAGR 6.4%成長で、2020年には約12億ドルに達する見込みである。
 市場の需要を刺激する主な要素には、製品品質と製造効率に対する関心が高まっていることがある。より優れたエンドユーザソリューションを提供するためにR&Dに積極投資する企業が多い。3Dイメージング積層造形に対する需要拡大も世界的な需要を押し上げる。
 APAC地域が、産業用レーザの最大市場の地位を保つ。多くの新しい企業や自動化に対する関心の高まりで、中国、日本、韓国などの主要市場で大きな成長が見込める。
 旧来の工具産業と異なり、産業用レーザ業界はまだ進化を続けている。CO2レーザやNd:YAGレーザはよく使われるが、ファイバレーザやディスクレーザ市場が予測期間を通じて大きな成長が見込まれている。
 ファイバレーザ市場は特に、著しく伸びると見られている。これは、高出力とコンパクトなサイズに対する需要が市場を刺激するからである。その信頼性も成長を後押しする。
 「ファイバレーザでは、高いピークパワーとナノ秒パルスによって効果的なマーキングやエングレービングが可能になる。また、きれいな切断が高速にできる。ファイバレーザの所有コストが低いことも、世界的な需要を押し上げている。市場は、2014年の11億ドルから、5年でCAGR 8.5%成長、2020年には約19億ドルに達する見込みだ」とBCCリサーチアナリスト、Sinha Gauravは分析している。