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悪性黒色腫を生検なしで正確に検出できる非侵襲技術を開発

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August, 25, 2015, Washington--ランカスター大学(Lancaster University)とイタリアのピサ大学(Pisa University)の研究チームは、皮下血流の微妙な違いを検出するレーザ利用特殊技術によって研究者が、悪性黒色腫と非ガン性のほくろとの違いを区別できることを示した。
 研究では、変種のほくろを持つ患者55人が、レーザドップラ(Doppler)システムを使ってピサ大学病院の研究者が皮膚をモニタすることに同意した。
 レーザドップラを使って、疑わしいほくろの下の毛細血管に生ずる相互作用を約30分記録した。
 記録された信号の変動は次に、ランカスター大学の研究チームが開発した方法を用いて分析された。
 研究では、患者は次にほくろを生体検査し、その結果をレーザドップラスキャンを用いて非侵襲的に得られた情報と比較した。
 レーザドップラ信号は、悪性皮膚の患者を100%正確に特定した。
 ランカスター大学のAneta Stefanovska教授は、「われわれは、血流動力学に関するわれわれの知識を利用してマーカーをすぐに理解した。マーカーは、悪性ほくろの血管と正常皮下の血管とでは一貫して違っている」と説明している。
 「新しい動的生体指標を組み合わせ、これまでにテストした被検者の数をベースにしてテストを行った。テストは100%の感度と90.9%の特異度がある。このことは、あらゆる場合に、黒色腫があればそれを特定でき、ない場合には90.9%除外できることを示している」と同教授は説明している。
 ピサ大学のMarco Rossi教授は、「皮膚悪性黒色腫は、血管の素早い成長に関わる特に攻撃的なガンであり、早期診断が良好な予後にとって非常に重要であることを意味する。現在の診断ツール、生体検査では、多くの不必要な侵襲的切除は避けられない」とコメントしている。
 「悪性黒色腫と異種のほくろとを簡単かつ正確に生体内で区別すると、現在行われている生検の数を大幅に減らせる」。
(詳細は、Nature Scientific Reports August 11)