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非侵襲デバイスで血糖値をモニタ

August, 11, 2015, Leeds--皮膚に刺さないで血糖値をモニタする新しいレーザセンサは、何百万人の糖尿病患者生活を変えることができる。
 現在、糖尿病患者の多くは、指を刺して血液をテストストリップに絞り出し、ポータブル血糖計で処理することで血糖値を計測する必要がある。このプロセスは楽ではなく面倒で、しかも毎日何度も繰り返さなければならない。
 リーズ大学のGin Jose教授の研究チームが開発した新技術は、低出力レーザの小型デバイスを使って皮膚を刺すことなく血糖値を測る。これは簡単で、苦痛のない代替品となる。
 また、連続モニタリング機能があり、ウエアラブルデバイスとしての展開に理想的である。これは、インプラントすることなく、絶えず血糖値をモニタできるので何百万の人々の生活改善に役立つ。
 これは、ヘルスケア提供者にも朗報である。指を刺す現在の方法の代替として簡便で安価だからである。
 「この技術は指を刺すテストに代わるだけでなく、糖尿病患者は連続的に読みとることができるようになる。つまり治療介入が必要なときには直ちに注意が喚起されることを意味する。これにより人々は自己規制し、救急病院での処置を最小限にすることができる。このようなウエアラブルデバイスは、スマートフォンに警告を送ったり、読み取りを直接医師に送ったりする製品までにはあと一歩のところにあり、一人の人間が糖尿病をどのように管理して過ごしているかを明らかにすることができる」。
 この技術は、Glucosense Diagnosticsにライセンス供与されている。同社はリーズ大学とネットサイエンティフィック(NetScientific plc)とで共同創設し資金を提供したスピンアウト企業。ネットサイエンティフィックは、一流大学や研究機関からの変革技術の商用化を専門にする生体医学・ヘルスケア技術グループ。
 この新技術の中核には、低出力レーザを当てると赤外光で蛍光発光するイオンをもつナノエンジニア石英ガラスがある。ガラスがユーザの皮膚に接触すると、血中の血糖濃度に関連して蛍光信号の範囲が変わる。デバイスが蛍光が継続する時間の長さを測り、それを使用して血中の血糖値を計算する。針は不要。このプロセスは30秒かからない。
 Jose教授によると、このセンサで使用されてるガラスは耐摩耗性であり、スマートフォンで使用されているものと同じように機能する。したがってデバイスは手頃な価格であり、現行のセルフモニタリングシステムと比べてランニングコストは低い。
 現在、ベンチトップバージョンが試験されているが、市場向けには2つのタイプのデバイスを開発する予定。1つは、コンピュータマウス程度の指を触れるタイプ、もう1つは連続モニタリング用のウエアラブルバージョン。
 さらに臨床試験と製品最適化を行い、規制認可を得て市場に投入する予定。
(詳細は、www.leeds.ac.uk)