Science/Research 詳細

NIBB、光で狙いを定めて細胞の生み出す力を弱める技術を開発

January, 17, 2022, 岡崎--基礎生物学研究所(NIBB)/生命創成探究センターの山本啓大学院生(総合研究大学院大学)、近藤洋平助教、青木一洋教授らは、同所属の高田慎治教授、基礎生物学研究所の上野直人教授、東京大学の澤井哲教授のグループとの共同研究により、近年発展が著しい光遺伝学の技術を応用することで、光照射により細胞の出す力を弱める新たなツール(OptoMYPT)を開発した。
 さらに、OptoMYPTを用いてカエル胚の細胞間ではたらく力や、培養細胞における細胞質分裂中の力を操作できることを示した。この研究のような光を用いた力の操作技術を駆使することで、将来的にはアクチン細胞骨格の関与する様々な発生学的・細胞生物学的現象の理解や、人工臓器の自在なデザインなど、基礎研究から臨床応用まで多面的に貢献することが期待される。

研究成果は、国際学術誌「Nature Communications」にオンライン掲載された。

(詳細は、https://www.nibb.ac.jp/)