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ウィーン医科大、癌細胞診断に新技術

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July, 17, 2014, Vienna-- 病理学では、細胞と細胞核は通常、腫瘍のバイオマーカー発現を顕微鏡を用いて調べる。この分析は、例えばガン患者の治療法選択を判断するために使用される。診断の確度は病理学者個人に大きく依存する。
 ウィーン医科大病理学臨床研究所、ガン研究ルートヴィッヒ・ボルツマン研究所(LBI-CR)、VetMedUni Viennaのルーカス・ケナー氏(Lukas Kenner)が主導する研究は、2人の独立した病理学者が3件の診断で意見が1つに一致したことを示した。共同開発された新しいコンピュータソフトウエアが、将来的に診断の確度倍増に役立つと見られている。
 これは最近の研究結果であり、PlosOne誌に発表されている。研究者たちは、肝細胞ガン30例を調べて分析し、それらを「陰性」から「強度に陽性」の範囲で分類した。この分類には、MedUni ViennaとウィーンのTissuegnostics社が共同開発したソフトウエアを用いた。
 この研究では、悪性T細胞リンパ種のタンパク質STAT5ABとJUNBの発現を計測した。ソフトウエアは、あるアルゴリズムと高感度デジタル写真を用い、顕微鏡で見るよりも細胞基質と細胞核がはっきりと分かるようにすることができる。STAT5は、白血病や肝臓ガンの進行で重要な役割を担う。JUNB遺伝子は、リンパ腺組織における腫瘍の進行に関わっている。
 「新しいプログラムはもちろん病理学者を不要にするわけではないが、診断確度を大幅に改善するための補助的な方法である」とケナー氏はコメントしている。MedUni Viennaの専門家は、この新しい技術が癌細胞の変化に役立つと期待している。現在、癌細胞は4カテゴリーに分類されており、将来的には一段と詳細に特定していくことになる。また、今後一層詳細な分類が可能になると、臨床医が正確で適切な治療オプションを選ぶための手段になる。
 「ガンの治療は高価である。この新しいソフトウエアは、高価な治療がどこで正当化され、どんな場合にそれが必要でないかを判断するのに役立つ」とケナー氏は説明している。