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IKBFU物理学者、抗生物質耐性結核病原体を特定する新方法を開発

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February, 21, 2019, College Park--イマヌエルカントバルト連邦大学(IKBFU)の物理学者チームは、結核の病原体であるシングル耐抗生物質細菌細胞を迅速に特定する方法を提案した。
 新方法は、細菌の発見に役立ち、抗生物質に対する耐性を、生体物質に損傷を与えることなく評価するために有用である。その方法の最初の試験結果は、Data in Briefに発表された。
 結核は、世界中で主要な死因の一つとなっている。WHOによると、2017年に結核による死亡者数は150万人を超えた。毎年、結核感染者数は1000万人増加している。結核菌(マイコバクテリウム)の耐抗生物質菌株が原因となった病気は、最も危険である。北京ファミリ(最初に観察された都市に因んで命名)は、多くの医薬品に耐性を持つようになった。薬剤耐性のある細菌を迅速に同定する方法が、臨床診察と科学研究の両方で求められている。イマヌエルカントバルト連邦大学の研究チームは、他大学の研究者とともに、細菌細胞の迅速な分析にラマン散乱分光学の利用を提案した。この方法は、調べている物質の組成と構造の特定に役立つ。そのサンプルによる、ある波長のレーザ照射の散乱に基づいている。分光学は非侵襲的方法であり、研究対象の物質は機械的な衝撃、破壊を受けることはない。
 研究材料は、セントペテルスブルクの研究機関(Saint-Petersburg State Research Institute of Phthisiopulmonology)によって提供された。研究チームは、結核患者の肺からの吐瀉物、手術中に採取した骨組織サンプルから得た細菌菌株を利用した。ラマン散乱分光による実験前に、細菌の薬剤耐性レベルを、標準生物学的および化学的方法を用いて確定した。
 種々の菌株に属する細胞の構造についての情報を取得するために、研究チームは、分光測定中に様々な細菌にレーザビームを当てた。多様な菌株の細胞は光を様々に散乱させると考えられる。これは、特に、バクテリア細胞壁成分の組成における変化により、抗生物質耐性が生じているためである。分光測定は、薬剤耐性があり、薬剤感受性がある細菌の細胞壁の差異の同定に役立った。
 研究チームが発表した物質には、抗生物質に様々な耐性を持つ菌株培養画像、それらに典型的なラマンスペクトルが含まれている。肺や骨組織からの細菌についての情報は、別に提供となる。
(詳細は、http://eng.kantiana.ru)